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2025年3月に「夢における空間論」を書き上げるまで

旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報告書がとどきます。どうVR×建築の研究が…
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#博士論文

研究日記2024年7月の報告書。

はじめに今月はなんだか早かったような気がする。印象的なこととして、畑田君と収録しているPodcastの収録を3回連続で失敗した。一度目は僕が寝坊してしまい、二度目は僕自身の研究についてのディスカッションが白熱しすぎて、4時間ほど話しっぱなしでPodcastの収録はできずに終わった(有意義ではあった)。三度目は予約したはずの部屋が取れていないトラブルがあり収録できなかった。僕は一か月ほどの間、あまり人と話さない。そのため畑田君と話すとディスカッションでえらいことになる。まずは僕

2024年3月まで「夢における空間論」延長戦のお知らせ

4月はあまりに多くのことがゆきすぎて、異様に長かった。身体の代謝が高いと時間がゆったり流れるという話を小耳に挟む。4月の時間が流れ始めるにつれて、この3月までの時間は止まっていたのではないかと思う。 5月の時間は、再び速く流れている。気がつくとひとつきが終わりに近づいている。 この2ヶ月ほどずっと悩んでいた。博士3年間の振り返りをしてみようと思ったのだが、どうにもうまくいかなかった。 今振り返ると、特に忙しくはなかった気がする。16平米ほどの狭い部屋で3年を過ごした。ひ

博士論文2023年1月の報告書。

さる1月26日に、博士論文の最終版を提出した。あとは判定待ち。さあどうなるか。

博士論文2022年12月の報告書。

あけましておめでとうございます。1月5日に博士論文公聴会があるため、それに向けて原稿書き直しと発表資料作成をしている年末年始。ご飯屋さんが閉まっていて困る。静かで穏やかなのはいいけれど。 帰省もせずに1ヶ月ほどずっと博論の原稿を書き直してるのは、全ては1月5日に公聴会があるせい。教授ですら文句を言っている。誰得なのか不思議。昔はもっと遅かったらしい(中旬とか)。お正月に休ませないのが博士最後の嫌がらせ、に思える。これで終わりと信じている。 1. この1年のこと2022年は

博士論文2022年10月の報告書。

10月中旬すぎになって9月末に提出したコンペの1次審査の通過知らせが届き、博論もふくめて今月の追い込みはさらにてんやわんやとなった。そのおかげで季節はほとんど記憶にない。 10月の前半にかけては少しのあいだ落ち着いて博士論文を進めていた。主に章立てを整理し、本文を書き進めていった。現段階の構成はこの記事の下に載せている。先月末の怒涛のコンペ提出と論文提出が終わってからの小休止。というか11月初旬にかけての追い込み。のはずだったのだが。 (コンペへの参加宣言や意気込みなどは

博士論文2022年9月の報告書。

博士論文の提出が11月17日だと思っていたら実は11月7日で10日も期限が早まり、焦りに焦っている。 このnoteは博論提出までの七転八倒を綴るマガジンなのでその話を少し。 僕の見る範囲では9月に入ってから正確な博論審査のスケジュールが掲載された。したがって正確な期限を知ったのもその時。実は博士論文の制度についてきちんとした説明はこれまで一度もない。普通は入学時などに学科ガイダンスのようなものがあると想定されるだろうけれど、存在しない。 ではどうするかというと、入学して

博士論文2022年8月の報告書。

あまりに長い暑い2ヶ月だった。クーラーの効いた部屋に閉じこもっていると身体が疲れてくる。夏が始まる前に体力を上げておかなくては、と改めて思う。とはいえ冬も冷える。身体の筋肉量と代謝は常に高い方が良い。7月に鰻を食べておかなかったのは痛恨事だった。菖蒲湯や柚子湯、七草がゆや鰻など日本の文化はやはり自律神経を保ちながら四季を過ごすためのものという気がする。そういえば寺は涼しかった。特に庭の周りはひんやり。庭はクーラーなのかもしれなかった。浄土教の寺は、形式として複数の庭と空間が入

博士論文2022年7月の報告書。

ドキュメンタリー作家で友人の久保田徹くんがミャンマーで拘束されたというニュースが今日の早朝に入ってきた(7月31日)。政治的な抗議デモを撮影していたところ拘束されたという。近しい友人がそうした目にあい危険の渦中にいるという状況に直面し、動揺している。 無事に帰ってきてほしい。何ができるというわけではないのだが、声をあげるつもりで署名に賛同した。 1. ブロックチェーンのイベント「Aya Talking with Joi in Tokyo」への参加7月の初めに、伊藤穰一(J

博士論文2022年6月の報告書。

今月は行ったり来たりが多かった。いくつか受賞などの成果が出たりもしたが、成果はあんまり慰めにはならなかった。必要なのはもっと手触りのあるもの。 今月やったこと。 1. 人生初めてのラジオ出演(radiko)J-WAVEのラジオ番組に出演。生まれて初めての公共放送。ヘッドフォンを被りマイクに話すというやつをやった。自分の声と相手の声がヘッドフォンから聞こえてくる不思議な体験。ヘッドフォンで電話している時自然と声が大きくなるように、周囲の反響がないぶん、声が出しやすい。のだが

博士論文2022年5月の報告書。

もう少しでこの災害は終わるのかもしれない、とぼんやり実感することの多い1ヶ月だった。5月10日に参加したMr.Childrenのライブは本当に圧巻だったし、東京ドーム一杯に人が入っている状況はクラクラするような高揚に満ちていた。新宿の製本工場跡で開催された惑星ザムザ展はちょっとお化け屋敷のような感じすらある迫力があって、これも人の創作から強く影響を受ける感覚を思い出させてくれた。久しく会えていなかった友人や先輩とも会い、博士論文の中身についてかなり議論したりもした。人が集まる

博士論文2022年4月の報告書。

4月の後半にオルガテックTokyo 2022というイベントに参加した。そこでデザインファームであるTakramの渡邉康太郎さんと車メーカーのMAZDAのデザイン役員の前田さんのトークイベントがあったのだが、話題になったのが「ハイブリッドワーク」についてだった。渡邉さんが「ハイブリッドワーク」という言葉に対して、オンラインとオフラインのハイブリッドや地方と都心のハイブリッド、本業と副業(複業)のハイブリッドもあるという一般的な理解を示しながら、同時にもう少し新しい別の切り口の中

博士論文2022年2月の報告書。

今月は妙に早かった。やりたいことはたくさんあったのに、ほとんどできないまま終わっている。作業していたはずなのに思うように進まない。 今月やったこと。 今治論考のレイアウト原稿の修正のやりとり 黄表紙の再査読とついに採択の決定 新作の論考の執筆 研究費予算の見積もり UTokyo-IIS awardの審査 先月の報告書はこちらより。 博士論文提出までの道のりやあれこれを記録するマガジンはこちらより。 1. 今治論考のレイアウト原稿の修正のやりとり ここ何ヶ月

アンテナと、評価の評価

言葉が発酵していない。思考も表現も。最近の建築の卒業制作や論文をみていても、例えば「オンラインとオフライン」や「持続可能性」「コミュニケーションのこれから」など、1000回くらいはみたタイトルや文字列を、様々な創作物やメディアや設計案やデザインプロダクトでみかける。この既視感はおそらく、以前よりも増えた。自分自身に対しても強くそう思う。 エピソードその1~東大の卒業設計展の感想 近頃、東京大学の建築学科4年生たちによる卒業設計展を見に行った。 建築学科では4年時に卒業設

博士論文2022年1月の報告書。

このnoteは博士での生活をそのまま書こうと思っているのでありのままに書くと、1月の前半はずっとまともに眠れなかった。不眠に近い状態にもなり、1日3時間とかもざらだった。正月もずっと作業していた。逆に後半はDepressの時期がやってきて、1日6時間も起きていられない日々が続いた。起きている間もすごく沈んでいるか、すごくイライラしているかで不安定だった。そうこうしている間に博士2年生が終わろうとしている。 論考の締め切り。論考のステークホルダーのチェックと対応。博士論文提出