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春はやきゅぼの

ことしは野球場で試合を観たいと思っている。

noteやTwitterなんかで話したことがあるかわからないけれど、ぼくはかなり野球がすきだ。
観戦するのも、実際にプレーするのもすきだし、少年野球や大学のサークルでの野球経験もある。
全然比べるものではないという気もするけれど、写真と野球だったら圧倒的に野球がすきだ。
母校は甲子園の常連校でもあるので学生野球もよく観ている。

実のところ、社会人になってからはそこまで熱心に情報を追っかけていたわけでもなく、プロ野球の特定の球団や選手を応援したりという活動からは遠ざかっていた。それが去年はシーズンを通して野球の情報を追いかけ続けた久しぶりの一年となったのである。

久しぶりに野球熱が高まったのにはいくつか理由があるけれども、ひとつはやはりWBCでの盛り上がりだろう。
ぼくは3月の時点では実はそこまで熱心に観ていなくて、テレビも片付けてしまっていたし、イタリア戦なんかはたまたまリアルタイムでスポーツバーにいて少しだけ観戦していたのだけれど途中で帰ってしまうほどであった。けれど、試合結果や侍ジャパンの代表選手同士の様子をニュースやSNSで目にするたびに野球に対する熱が戻ってきて、優勝の興奮のままシーズンに突入したというかたちである。

さて、ぼくは長らく読売ジャイアンツを贔屓の球団としてきたのだけれど、それは単純に沖縄で地上波テレビ中継のある球団がジャイアンツしかなかったからである。おそらく同じような境遇でジャイアンツを応援している沖縄県民は多かったと思う。
春季キャンプの時期になると12球団のほとんどが沖縄をキャンプ地に設定しているのもあり、各球団のキャンプ地の近郊に住んでいる県民はその球団を応援するということも珍しくない。

ただ、今年に関しては久しぶりにプロ野球を追いかけるということもあり、そこまで強い思い入れのあるわけでもないジャイアンツを応援しようという気持ちにはならなかった。
特に応援する球団がなくてもプロ野球は楽しめるたちなので、3月末のシーズン開幕以降ものんびりと試合結果を確認したり、SNS上の野球ファンがそれぞれの推し選手について熱く語っているのを見る中でひとり気になる選手がいた。それが横浜DeNAベイスターズのトレバー・バウアー投手である。

彼はアメリカのメジャーリーグでもトップクラスの選手で、日本球界でプレーするということが異例中の異例というレベルなのだけれど、問題児としてたびたびメジャーリーグでも話題になっていて、そうした問題児ぶりによって2年ほど公式試合の出場停止処分をかされていた中で、出場機会を求めて電撃的に来日したのである。
そんな彼は選手としての実力や、問題児と噂されていた素行への注目もあったなかで、メジャーリーグ時代から投稿を続けているYouTube上でのVlogが非常におもしろいと話題になっていたのだ。

彼は英語版のチャンネルに加えて日本語版のチャンネルも解説しており、その日本語版チャンネルの翻訳と機会音声の話す日本語のおかしさでたちまち人気を集めることとなった。
ぼくもそれらの動画のおもしろさの虜となって、昨シーズンはバウアー投手とベイスターズを応援する一年を過ごしたのであった。
彼の動画は日本で生活をする外国人のVlogとしてもかなりおもしろい内容になっていて、野球に興味のない方も一度ご覧になってみてほしい。

こうして久しぶりに推し選手と球団ができたことで、人生で初めて球団公式の野球グッズを買ったり、熱心に試合結果や選手に関する情報を追いかけたりと、昨年は野球という軸が大げさでなく自分を救ってくれていたという実感があった
残念ながらタイミングが合わず、現地で観戦をすることは叶わなかったが、ことしこそ球場でビールでも飲みながら応援したいと思ったのが冒頭の宣言につながってくる。

急に野球の話をし出したのは、多くの球団が2月1日を春季キャンプの開始日としているからだ。
球春到来などと言うように、新シーズンに向けた野球界の春の始まりがまさに2月1日なのだ。

ぼくが応援していたバウアー投手は元々1年契約で、本人はメージャーリーグへの復帰を熱望していることもあり、来季の所属球団など去就がまだ不透明な段階だ。ベイスターズへ残留してくれれば、12球団で最も優勝から遠ざかっているチームにとって大きな戦力となることは間違いないのだが、彼のおかげで久しぶりに年間を通じて野球に触れることができたのでどこに行ったとしても応援したいと思っている。

各球団の公式YouTubeなどでキャンプのライブ中継を配信したりと、野球を楽しむ手段も増えて応援しやすい時代になったなあと思う。
ことしもたくさんに野球に触れる一年になればいいな。

では、また。


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