4月14日 スマホのない生活14日目 逆にlive in the moment

沖縄には、一応ミラーレスカメラを持って行った。

画像1

(オリンパスのこのモデル。画像引用元)

しかし、ほとんど写真を撮らなかった。


何気ない瞬間をパッと撮りたい気持ちがあるのだが、カメラを用意している間に、私が撮りたかったその瞬間は過ぎ去ってしまっている。


それに、撮った写真をLINEなどでシェアするのに、いちいちPCにデータを読み込まないといけないという手間が面倒で、カメラを構えることさえも辞めてしまった。


スッと輪から抜けて撮影者にならなくても、当事者のまま、今この瞬間を楽しんだらいいさ。


そんな気持ちになっていた。


そういえば、3月は「Dispo」というアプリにハマっていたことを思い出した。


Dispoは、翌日にならないと撮った写真が見られない、使い捨てカメラ風のカメラアプリだ。


キャッチコピーは「live in the moment=この瞬間を生きる」。


Dispoの創業者は「撮った写真をすぐには見返せなくすることで、写真写りなどを気にせず、今この瞬間を楽しめるようになる」ことを狙ったそうだ。


私自身そのコンセプトが好きだし、アプリの細かな工夫も面白かったので、スマホがある時はDispoをよく使っていた。


結構ハマっていた。


しかし、live in the momentを標榜するDispoを使っていても、「Dispo映え」を意識するようになっている自分を感じていた。


要するに私は、Dispoでも、そこまでlive in the momentはできていなかったのだと思う。


ところが、今はどうだ。


スマホそのものをなくしたことにより、ありとあらゆるカメラがなくなった今の方が、いつにも増してlive in the momentできている。


アメリカ西海岸でinstagramが作られ、人々を「インスタ映え」中毒にした。


「インスタ映え」中毒から人々を解放し、live in the momentを取り戻すべく、同じくアメリカ西海岸でDispoが作られた。


でも、


そもそもカメラアプリ自体がない方が、live in the momentがあった。


企業は「こっちを使え」と、いつも新しいものを提案してくるが、そもそも「何もない」方がいい時もあるかもしれない。


そんなことを、春の沖縄で感じた。




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