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(比較的長文な)論考・エッセイを書く際の工夫点 ver 1.0

ある程度の文量がある論考・エッセイを書く力が低下しているという課題感から、どうやったら文章力を回復できるか真面目に考えてみた。

(1)原因分析(What と How)
(2)打ち手・改善点
(3)まとめ

という構成で書いていく。

タイトルに「ver1.0」とあるのはワザとで、今後随時ver2.0, ver3.0とアップデートしていくことを想定している。

(1)原因分析

(原因その1: What)

人の意見に触れすぎ。自分で自分の考えを深めるのサボりすぎ。

TwitterなどのSNS、Newspicksなどのコメント付きニュースアプリなど、Google Mapのレビューや食べログの口コミなど、「他人の意見」に触れる絶対量がとても増えている。

あるニュースやモノゴトに触れた際に、自分の頭で考えて自分の意見を持つ前に、他人の意見に触れてしまっている。

「みんな」は褒めている?「みんな」はディスっている?「みんな」の意見で星はいくつか?

「みんな」はどう思ってるとかどうでもよくないか。
「自分」はどう考えるかが、大事なんじゃないか。

言葉を紡ぐって、「自分の考え/想いを言葉に載せて伝える」ってことなんだと思う。

「みんな」の意見をいくら知っていたとしても、全く関係ないし、むしろ逆効果になる場合もあると思う。

自分の頭で考えずに、他人の意見を鵜呑みにする癖がついてしまうと、
自分の頭で自分の考え・想いを持つ力が少しづつ落ちてしまう。

「どのように文章をまとめるか・どのような言葉を用いるか(How/スキル)」以前に、「自分の言葉で語るべき、自分の考え・想い(What)があるか」のところにも、言葉を紡ぐ力の低下の原因はあると思う。

(原因その2)言葉を紡ぐことの絶対的な経験量が減っている


我々20代はSNS以前とSNS以後、さらにSNS以後でもテキストメイン時代・画像メイン時代・動画メイン時代(←いまここ)を経験している。

大学生の頃はFacebook上にテキストをよく書いていた。今はもう完全にインスタのストーリーばかり使っていて、日常的に「文字」を使う機会が減ってきている。文字に比べて、画像や動画のほうがコミュニケーションが実際とても楽だ。文章を書くよりも、画像や動画でコミュニケーションを取る方に慣れている。

シンプルに、文字・言葉を使って自分のメッセージを構成する絶対的な経験量が減っていることが、いざ文字や言葉を使うときのぎこちなさに繋がっていると思う。

(原因その3)文体のお手本を確立できていない


どこまで完コピするかは別として、ある程度のお手本となるコミュニケーションスタイルを探したほうが良いのかも知れない。

特に、文章を書く際には、ある程度の型があったほうがスムーズに書きやすいのはビジネス系の文章で実感している。

論考・エッセイ系の文章を書いたり、自分の気持ちや考えを言葉にするときには、自由に思ったことをそのまま出そうという気持ちが強すぎて、ちょっと伝わりづらい形になってしまっていたり、話がまとまりきらないことになっている気がする。

(2)打ち手

(打ち手その1:What)ニュース・情報に触れたときの態度を改善する。


Twitterなどのメディアを見るときはもちろん、友人たちとの会話の中で新しい情報(噂)を得たとき、しっかりと毎回「自分の頭で考えて、(暫定的に)自分の意見を持つ」という癖をつける。

現状、自分の頭で自分の意見を確立するまで考える50%: 他人の意見を鵜呑みにする50%くらいで出来ていると思うが、自分の頭で考える比率をもっと上げていく。

(余談その1)私はICUという大学を出ているが、4年間を通じて学んだことのなかで最も重要なものは「クリティカルシンキング(批判的思考力)」だと確信している。権威を信じ込まない、情報の裏を取る、発信者の立場やバイアスを確認するなどなど、本当にありとあらゆる学問の下地となる素養を鍛えられていると思う。これをしっかりと継続的に機能させていきたい。

(打ち手その2:How)自分の言葉で伝えるという経験を増やす


長い文章を書くには「慣れ」の問題もあると思うので、これはシンプルにNoteなどへの投稿回数を増やしていく。長文でなくても、まとまった文章を書き切るという経験の回数を増やす。

(打ち手その3:How)書き始める前/話し始める前に、伝えたい部分を整理・取捨選択し、伝える構成/順番を考えるというプロセスを毎回意識的に挟む


この文章、この言葉で、今何を伝えたいのか。何が伝わってほしいのかを、しっかりと整理する。パッと考えたときは3つ言いたいことがあると思うかも知れないが、本当に今伝えたいことは1つだけかもしれない。その場合には、その1つに絞ってしっかりと言葉を紡ぐ方が効果的だ。

しっかりと伝えたい内容を取捨選択し、どういう順番で話せば1番自分の伝えたいことが相手に伝わるか、書き始める/話し始める前に一呼吸置いて、構成を考える

(3)まとめ


結局、何を思って/考えて/感じているか(What)と、それをどうやって伝えるか(How)の2軸が大事というふうに整理できた。

Whatの方が実数で、Howのほうがパーセンテージというイメージ。
What x How = Output

そもそもWhatが0では、Howが120%出来ても意味がないし、
Whatが100あっても、Howの部分で1%しか伝わらないならもったいない。

個人的には後者のパターン(伝えたいことはあるが、上手く伝わっていない)が多いと思っているので、Whatの部分もしっかり意識しながら、Howの部分の改善をしっかりしていきたい。

(余談その2)やっぱりこういうロジックばった文章は比較的書きやすい。問題は、自分の感情など定性的でふわふわしたものを言語化する力だな・・・


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