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教職を取った僕が教員にならない理由

僕の夢は学校の先生になることでした。中学校からの夢で、大学も教育学部を目指していました。大学受験で点数が足りなかっため、理学部に進学。そして教員免許を取るために追加で授業を受けていました。
週4日でフルコマで授業を受けたりもしてました。そんな僕ですが、

教師にはならずに就職します。

【同級生の声】

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「絶対教師になるぞ!」と高校卒業の時に思っていた僕は、大学入学前に同級生からこんな声を聴きます。

終わった。就職先がないわ。

当時の僕はこの言葉を聞いて、そんなこと言うなよと思いながら、心の中で、確かにそうかもと考えていました。
「いい大学に入らないと大手にはいけない。目指せ旧帝大!最低でも国公立。大学で就職先が決まるぞ!」とよく全校集会、外部講師からの講演で高校1年生の時から言われてたからです。
同級生もこの言葉を信じてたからこそ、就職先がないと漏らしてたんだと思います。そして僕も当時はそうだなと思っていました。

【こんな先生になりたい!】

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大学に入学して様々な地域から来た人たちと話すことが多くなりました。そこでも「岡山大学だと就職先がない。院は絶対にほかの大学に行く。」と高校の友人と似たような言葉を聞くことがありました。単純な僕は地元の高校だけではなく全国で、「偏差値が高い大学に行く=大手に行き、将来安定」となっているんだなと感じました。

そんな時、3つ上の先輩から、ある業界でトップの大手企業に受かったと連絡をもらいます。先輩の大学は言い方は悪いですが、すごくはありません。先輩は自分のやりたいことが明確で、さらに大学にコンプレックスを全く持っていませんでした。大学ってもしかして関係ないのか?結局その人自身が自分に可能性を感じるかどうかなのではないかと考えました。
ならそんな人を増やせる教育をしよう。どんな進路でも、将来をあきらめないと考えてくれる生徒を増やすんだと考えました。

今の進路指導を変える教師になる!

そんな思いを抱くようになりました。

【よし!就活しよう!】

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進路指導を変えるためには何が必要なのか。そもそも大学って何のために出るのかを考えました。そして、大学は自分の夢を叶えるためのステップアップでしかないなという結論に至りました。自分の夢を持ち、それを叶えるために大学に行ってる人がウキウキと自分の将来を語ってる姿をみてそう感じました。
でも高校生ってどんな働き方あるか知らないよな。業界、業種、社会のことって学校で習わないよな。

なら自分が伝えよう!

そう考えて就活をすることに決めました。

【違和感】

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社会のことを知り、それを学生に伝える。そして自分に自信をもってどんな大学だろうと人生に誇りをもつ生徒を増やす。そんな指導ができる先生になる!そう考えて就活をします。また、教育で変えられる部分はないのか、課題は何があるのかを知りたいと考え、教育業界に絞って就活をします。

就活をしている中で、夢を楽しそうに話してくれる人に何人も出会いました。すごくイキイキしてるな。こんな人たちをたくさん増やしたい!とどんどん自分がやりたいことが固まっていきました。

そんな時、今の高校生は進路についてどう考えているのだろうと思い、通っていた塾の学生50人ほどにアンケートを取り、ヒアリングをしました。「学校の進路指導について、自身の夢について」という質問をしていきました。そして結果に驚きます。「夢はない、取りあえず大学に行く。大学のこととか知らない」と言ってたんです。

あれ?なんか違う。

違和感を覚えます。進路指導を変える以前に、学生が自分のこと考えてないのではないか。人に言われた進路を選んで、失敗したら先生のせいにしてるだけではないのか。と考えるようになりました。

そして、自分がやりたいことは社会について教えるのではなく、自分のことを考える力をつけてもらうことだと思うようになりました。

【必要な力】

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そしてその力は子どもだけではないなと今感じています。大人ももっとこの力がつけばいいのにと。楽しそうな人たちの共通点は自分がしていること、したいことを楽しく伝えられることだと思ってます。そしてその人たちにある力。

自分の選択を必ず成功させようとする力
人のせいにせず自分ごとにとらえる力

自分の人生自分で決めてるんだ。だから選択に後悔はない!そう思える人が子どもも大人も増えていくと、自分の進路、キャリアに自信を持てるのではないかと考えています。
また、この力がつけば自分が変えたいと思った学歴で悩む人も少なくなるのではないかと思いました。そしてそれをするには教師では難しい、そう思い今の内定先である株式会社FCE Holdingsに就職することを決意しました。

【最後に】

誰かのせいにしても何も変わらない。就活、学生団体を通して実感しました。自分自身で後悔しない選択をする、自分の可能性を広げるためには先ほど書いた力はなくてはならないものだと思っています。すべて自分で決めた。だから走る。そんな人がどんどん増えていった社会を作りたいと考えています。

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また、ヘリックスドットコムのアドベントカレンダーは今日で最後になります。ここまで見てくださった皆さんありがとうございます。
自分自身、このカレンダーを通じて、『やりたいこと』『なりたい姿』についてもう一度考えることができました。

ヘリックスドットコムは『中四国に革命を』というMissionのもと走り続けるので、引き続きよろしくお願いします!

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