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映画「哀れなるものたち」を見ました

※3/8更新
↑こちらの記事で紹介されている内容も目の付け所が面白かったです。
言われてみれば、本めちゃくちゃ捨てられてたなとハッとさせられました。


1/26から劇場公開されている映画「哀れなるものたち」を見ました!

TOHOシネマズ梅田で見ました!

あらすじ

ネタバレなしのあらすじを僕なりに説明すると、主人公「ベラ」(エマストーン)は成人女性の身体を持ちながら、幼稚な行動や言動が目立ちます。そんなベラと一緒に暮らすフランケンシュタインのような奇妙な見た目の外科医「ゴッド」(ウィレムデフォー)に秘密があります。ゴッドは昔、自殺したベラの死体を見つけますが、奇跡的に身体は無事で、脳だけがダメになった状態。ゴッドはみごもっていたベラのお腹を切り裂き、幼児の脳をベラの身体に移植し蘇生。そのため大人の身体を持ちつつ、徐々に成長していくベラが、感動や発見、世界の残酷さに対面し、その感情をリアルに描きつつ、どこかへんてこりんな異世界が舞台なちぐはぐ感が魅力の映画でした。

僕なりの感想

良かったです!
あまり予習もせず、予告編で「ちょっと変な映画なのかなー。だとしたら興味あるなー」ぐらいで見に行きました!
奇妙な世界観ではあるのものの、めちゃくちゃ現実離れしているわけでもなく、ストーリーもそれほど破綻していないし、ベラ以外の人間のリアクション(その行動、言動は素直すぎる!やめて!)など、登場人物間の感情はリアリティがあったので楽しめました!
もうちょっとエグいところの感想は後半に書きます。

どんな人におすすめ?

そんなに映画マニアでもないので的を射ていないかもしれませんが、僕はスタンリーキューブリック監督の映画が好きなので、キューブリック作品ぽくていいなぁーと思いました。
スタンリーキューブリックの「フルメタルジャケット」や「時計じかけのオレンジ」ほど暴力や口汚くもないし、「シャイニング」ほどホラーでもありません。実際の都市名が出てくるんですが、近未来都市みたいな、ちょっと違和感のある設計になっているのも面白かったです。

R18指定になっている理由として、途中でベラが性の快感に目覚めて、それからはセックスしまくるんですが、「エロティック」というより「性欲」の表現に近くて、めちゃくちゃ激しいエロって感じでもなかったので、あらかじめ知ってたらカップルで見に行っても大丈夫かな?(知らんけど)
もう一つの理由として、ベラと一緒に暮らす天才外科医ゴッドの趣味が「解剖」と「蘇生(というよりは別の動物をくっつけるキメラ)」なので、頭はアヒルで首から下は犬みたいな奇妙な動物がよく出てくるのが理由なのでしょう。狂ってる動物ではないので、トイストーリーのシドのおもちゃ達みたいで愛くるしさはあった。

映画の構成・人気

TOHOシネマズ梅田の平日の20:30からのレイトショーで100席ぐらいの小さい部屋でしたが、半分くらいは埋まってたかなーと思います。
1/26公開なので1週間経ってないくらいですね。
あと、本編が141分もあると知らなかったので、ビールとコーラを飲んだせいで後半30分くらいは尿意と戦っていました。笑
ストーリーは破綻がないし、ベラが徐々に成長していく(成長ゆえに失敗もする)ので、中弛みが無くて最後まで楽しめました。

踏み込んだ感想

ここからはもうちょっと僕の"エグい"部分も含んだ、ベラのように忖度なしに好き勝手言う踏み込んだ感想になりますので、有料設定させて頂きます。興味のある方は読んでみてください!

映画館で見るべき内容なのか

結論から言うと映画館でこそ見てほしいと思います。その理由は時間を忘れるほどの没入出来る環境だからこそ面白いから。
徐々に成長していっているベラはこの後どうなっていくんだろうか…という先の期待はあるものの、登場人物や世界観がちょっと異質なので、DVDや配信などで見る"離脱可能な視聴方法"の場合、一度見るのを止めると戻って来れないのではないかなと思うから。
映画館では、席を立つ以外ある意味強制された空間であるからこそ見続けられた要因はあると思う。
純真無垢"すぎる"ベラや奇妙な近未来感のある世界観が、この後の展開を"予想出来なすぎる"ゆえに興味が薄れる可能性がある。
じゃあ実際のところ全体を通してはどうだったのか?

結局、面白かったのか?

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