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【アート論】美術品売却について

こんにちは!アート王子です。
今日は日経新聞の記事(7/29)「美術館が美術品を売る」からです!

コロナ禍で経営難

記事には「欧米で博物館や美術館による所蔵品の売却が論争を呼んでいる。新型コロナウイルス禍で経営難に陥った館が、絵画や彫刻を売却して運営費に充てるケースが相次いだからだ。臨時的な措置と思われたが、今も資金繰りのための売却は続いている。」とあります。

所蔵品売却の制限

元々、所蔵品の廃棄や譲渡、売却は厳しく制限されている。
「英国では博物館協会が金銭的な理由での所蔵品の処分を禁止し、違反した場合は会員資格を提示する。助成金に応募できなくしたり、所蔵品の貸し借りをできなくしたりする制裁を科す」
米国でも美術館館長協会(AAMD)が同様の規定を持っていた。しかし20年4月、違反しても制裁はせず、売却で得た資金を「所蔵品の直接的な管理に使うことを認めると決議(22年4月までの臨時措置)」

美術品を守るか美術館を守るか

ここからは僕の意見ですが
先日も奈良県立民俗博物館の所蔵庫不足を理由に、奈良県知事が「廃棄を検討」というニュースにもあったように、管理コストや物理的な保管能力の限界があるのも確かです。

美術館を守るのか、美術品を守るのか、どちらかを守れば、どちらかが死に、結局両方死ぬような、難しい選択だと思います。
しかし、安易にオッケーしてしまうと
美術品が流失したり、利益目的の売買が進んだりするような気もします。

美術館のコンセプトに合わせる為に売却するなどの理由や、寄贈者のルール決めがあった方が良いような気もしますが、何か1個の答えが出るようなものでも無い、難しい問題だと思いました。

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