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後輩に1冊オススメするなら?

授業を見学に来てくれた後輩から、
教育書でオススメの本を聞かれることがあります。
大変嬉しいことなのですが、
その人に合った本を見立てるのは、
中々難しいものです。

基本教師という仕事は多忙なので、
意欲があったとしても
日々の仕事に手一杯で、
せっかく買った本も、
積ん読状態というのはよくある話です。

これでどうだ!?
と思って貸した本が、
「すみません、読めませんでした。」
と返ってくることもあります。

そういうときは、
本自体はとても良いものなので、
その人の求めているものではなかったという、
自分の見立ての甘さが悔やまれます。

それでも、
これは必携!と思える本があります。
相手が国語の先生なら、
堀博嗣さんの
国語科授業づくり10の原理100の言語技術
 義務教育で培う国語学力

https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-209143-8

読み返す度、実践を進めるうちに、
書いてあることの意味がわかってきます。

国語教師は、
作品の良さを伝える
ことに集中しがちです。
それはそれで大切な部分ですが
言語技術を生徒に伝える
演習させることは、もっと大切だと思います。
作品の良さを探求し、発見できるよう
その方法を身につけられるようにすることが必要です。
だから、
言語技術を分解して、
明文化しているこの本をオススメします。

でも本をオススメするのって、
タイミングが重要ですよね。
じっくり読める時期でなければ、
原理の部分は授業に生かすまでに、
下拵えの時間がかかる
ので、
本の良さに気づいてもらえません。
…春休みの前とかにオススメするのが良いのでしょうか?

…いや、もしかして、
私にオススメを聴きにくる人は、
もっと即実践に繋がる本を求めている…?

などと考えている内に、
オススメの一冊は、
オススメの数冊になってしまうのです。

でも今なら、
note見てみて興味あるのをどうぞ
と言えますね。

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