命について

2020年ももう終わる。
今年は個人的にも環境の変化もあったり
命の誕生に感動したりと盛り沢山の一年だったが

芸能界でも亡くなった方の報道が目立った。
偉大な方達の死を惜しむことが多くなったということは

知っている芸能人が増えたことなんだなと思うのと同時に
それだけ自分が歳を取ったことなんだなと思う。

小さいときは、テレビで亡くなった方の報道があっても
ピンと来なかった。今はほとんどの人が名前は聞いたことがあるとか、その人の作品をみたことがあるとか、前よりも身近に感じるようになった。


今年、自ら死を選んだ方の報道にショックを受けた。
その報道を知ったときはあまりの衝撃に声をあげてしまったほどだ。

そのとき、自分がどこで何をしていたのかも覚えている。衝撃的なニュースを知ったときはそういうものだ。

これは、あまり言いたくないことでもあるが、自分自身も4月に体調を崩しその原因は精神的なものからだと医者から聞かされた。

仕事を続けられる状態でもなく会社からは休職を言い渡された。そういう精神的な病にかかるとは、全く思っていなかったし予兆もなかった。

休職になったタイミングで妻の妊娠が発覚したり、かと思えば有名俳優の自殺が報じられたりと、命の尊さというか、儚さのようなものを感じた。

このことを家族にも話した。常に死と近い職業に就いている妹は僕に「お兄ちゃんが思ってるよりも〈死〉というものが近くにあっただけだよ。」と言っていた。だから死んじゃいたくなる気持ちも、その人の命の重さもそれぞれなんだって。なるほどと思った。

自分自身は精神的な病にかかっても「死にたい」とはならなかったが、経験してみてわかったのは、精神的疾患が理由で自殺する人は周りの人が思っているほど「落ち込んではいない」ことがわかった。なんていうか…突然闇が体全体を包む感じで…どーんと体が重くなって、厚い雲に心が包まれるんです。重い闇って印象です。見た目ではわからないけど、とんでもなく深い暗い闇の中に落ちている感じなんです。それから逃げようとしても、いつまでも心にモヤがかかってる感じがして、、、だから死んじゃうのかなって。

自分の場合は仕事が原因でしたが、ほとんどの自殺者が他人や社会でのストレス、有名人の方はSNSの誹謗中傷などがあげられます。

SNSでは書き込んだ個人が特定できないことをいいことに、相手を傷つけてしまう人が多く、今では一般の学生の間でもいじめ原因になったり社会問題にもなっています。

上の動画の9:05から、10年前に自ら死を選んでしまった後輩アナウンサーについて涙ながらに安住さんが語ってくれています。

動画では、今でも後悔していることなどについてお話ししています。

死んでしまった方も残された方も辛いですよね。特に2020年は自殺でこの世を去った方がコロナで亡くなった人よりも多いそうです。これは、コロナがどれだけ人類に影響を与えているかかわります。

人はそんなに強くないんだなって改めて思いました。来年は、明るい世界に戻りますように。


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