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新興EV企業のRivian

 新興EVメーカーRivianの動きが活発だ。ご存知でしょうか。

Rivianとは?

CEOスカリンジはMIT(マサチューセッツ工科大学)で機械工学の博士号を取得後、2009年にメインストリーム・モーターズを設立、後にリヴィアンという社名に変更。2019年にはアマゾンはリヴィアンの投資ラウンドで7億ドルの出資を主導、その2カ月後には、フォード・モーターが5億ドルを出資。最終的に、リヴィアンはトラックやSUVを1台も売らないうちに17億ドルを調達した。
 リヴィアンなんて聞いたことがない?それは同社が最近まで、「ステルスモード(情報非公開状態)」を貫いていたからだ。 Rivianの創業者でCEOを務めるRJ Scaringe(RJスカーリンジ)氏は、2020年末のTechCrunchのインタビューで、充電、バッテリー、自動運転などについて幅広く語った際に、この2層目の充電ネットワークを追加するという決定は、Rivianの顧客層に直接アピールするものであり、同社のブランドや製品に対する信頼を築くために必要だと述べていた。

 これほど大規模なネットワークを構築するには資本が必要だが、Rivianはその調達には苦労していない。2021年1月に同社は、T. Rowe Price Associates Inc(ティー・ロウ・プライス・アソシエイツ・インク)が顧問を務めるファンドや口座を中心としたラウンドで26億5000万ドル(約2885億円)の資金を調達した。この投資ラウンドに詳しい人物の話によると、Fidelity Management and Research Company(フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ・カンパニー)や、AmazonのClimate Pledge Fund(気候変動対策に関する誓約のための基金)、Cootue(クーティー)、D1 Capital Partners(ディーワン・キャピタル・パートナーズ)などの既存および新規の投資家も参加し、Rivianの評価額は276億ドル(約3兆円)に達したという。

トピックス① 電動ピックアップトラック競争

テスラ対抗リビアンは2020年7月にも、ティー・ロウ・プライスの主導で25億ドルを調達しており、今回の調達で累計調達額は80億ドルを突破した。ブルームバーグは、関係筋の話としてリビアンの評価額が276億ドル(約2兆8700億円)に達したと報じている。同社の最初のEV車両は、イリノイ州ノーマルにある工場で製造され、2021年半ばに出荷開始予定だ。

リビアンの創業者でCEOのRJ Scaringeは、「当社はR1TやR1S、アマゾンの商用配送車を発売しようとしており、今年は重要な年になる。次の成長ステージに向けて事業を拡大すると同時に、プロダクトの立ち上げに集中していく」と述べた。

リビアンは、電動のピックアップでテスラと真っ向勝負することになる。同社の革新的でありながら伝統的なスタイルを持つR1Tは、イーロン・マスクのサイバートラックに対抗することになるだろう。

トピックス② Amazonが10万台の配送用EVバンを発注

アマゾンが配送に採用するEV(電気自動車)バンは、ミシガン州本拠のEVスタートアップ企業「リヴィアン(Rivian)」が製造する。最初の1万台は2022年までに配備され、残りの車両は2030年までに納車予定という。

アマゾンはリヴィアンに既に巨額の資金を出資しており、2030年までに10万台の電動配送車が稼働した場合、年間400万トンの二酸化炭素削減が可能になると述べた。

トピックス③ AmazonがRivian製の配達用EVをテスト

Amazonはテストを行う2番目の都市としてサンフランシスコを選んだ。Climate Pledgeの一環として、2021年2月初めにロサンゼルスで電気貨物車両のテストを開始し、今回、サンフランシスコの特徴は、激しい高低差、悪い路面、交通量、天候差の環境下でストレステストを実施する。2021年に計16都市でRivian(リビアン)製EVを導入する予定。

トピックス④ Rivian、2023年までに1万機の充電器を設置計画

自動車メーカが充電インフラに投資するのがトレンド。ivian2023年までに急速充電器1万機を設置へ。EV車普及のため。設置は幹線道路沿いを中心に急速充電器1万機を設置へ。1時間の充電で40km走行。急速充電の接続プラグの規格、J1772に対応。Rivian Adventure Network(リビアン・アドベンチャー・ネットワーク)と呼ばれる充電ネットワークは、600カ所以上の場所に3500基以上のDC急速充電器が設置され、Rivianの電気自動車の所有者のみが利用できるようになる。
さらにRivianは、米国とカナダの全域にレベル2のAC充電器も設置しており、こちらは2023年中に1万基を超える予定だという。この「Rivian Waypoint(リビアン・ウェイポイント)」充電器は出力11.5kWで、Rivianのピックアップトラック「R1T」とSUV「R1S」の航続距離を1時間の充電で最大25マイル(約40km)伸ばすことができる。


RivianのアプローチはTesla(テスラ)と似ているが、いくつか明確な違いがある。テスラは現在、2万基以上のSupercharger(スーパーチャージャー)と呼ばれる急速充電器からなる独自の充電ネットワークを構築しており、その多くは、高速道路や交通量の多い市街地に隣接して設置されている。そして低出力な普通充電器のデスティネーションチャージャーは、高級ホテルやレストランなど、同社のEVオーナーが訪れる可能性のあるスポットに設置されている。

RivianのWaypoint充電器は、テスラのデスティネーションチャージャーと、設置場所の種類は異なるものの、目的は同じだ。しかし、テスラの充電器とは異なり、RivianのWaypoint充電器は一般に公開されており、電気自動車用コネクタの北米規格であるJ1772プラグを使用している。

Rivianは、その充電ネットワーク全体が100%再生可能エネルギーで駆動されることを明示した。これは、ソーラーパネルや蓄電システムを使うという意味ではない。TechCrunchの取材で、Rivianはソーラーパネルや風力発電は設置しないことを明らかにした。代わりに、100%再生可能エネルギーという目標は、電力会社とのパートナーシップによって達成される。Rivianによれば、可能な限り風力や太陽光を利用し、グリーン電力証書によって他の電力源と相殺するという。


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