SIGNALIS考察(エルスターは現在はペンローズ退役個体がベースになっているという点について)

インディーズゲーム、SIGNALISについての考察。
ある程度知っている人向けに考察を共有したいための文章なのでゲームについての紹介などは省きます。
飽きたら書かなくなると思うし熱があるうちに文章にしたい。

●事前に
・前提としてまだ全てのエンディングを見切れていないので、その部分について考察に穴があります。
・全貌を明らかにしたい、という感じではなく少しでも曖昧ばかりの本編にたいして事実を用意したいと言った方向性が強いのでご理解。
・本編を見ながら書いているわけではないので本編で使われている文字列と類義で違う言葉を使っている場合が多々あると思います。

●フォーカス:エルスターのニューラルパターン原型が破損しており、現在はペンローズ退役個体がベースになっているという点。
動画を見返していて気になった部分。
わざわざこの記述があるということは何らかの意味があると思い、それを見出したい。

そもそもにこの記述前提が良く解らない。
ご存知の通りEDで語られたようにペンローズ・プログラムは帰ってこれない旅が基本。
その退役個体というのはどういうことなのか。

●エルスターの原型とは
ここも今回はあまり重要ではないので深くは触れずに。
恐らくリリス・イトウか、レベッカ・リアンだとは思う。
個人的にはレベッカ・リアンだと思う。
文章にしやすいので後述はレベッカという前提で書きます。

●どういう影響が考えられるか。
基本的にはレベッカをコピーしたエルスターをコピーしているという二重コピーを行っているということだと思うのでそこを前提として何が起こりうるか。
基本的にはペンローズプログラムの出来事をベースにしたニューラルパターンを持っているという事になると思うので、後期モデルは既知の問題点書類などの内容も変わってくると思われる。
ちなみにペンローズ512はレベッカ原型のエルスターであることが、二回目のペンローズ船内の問題点書類の中で記述されている。
そしてペンローズ512のエルスターがレベッカ原型であるため、シェルピンスキーの書類(シェルピンスキーが実在するか、夢かなどは取り合えず置いといて)は時系列的におそらく後ということになる。
(全体的な時系列や歴史などはちょっと全然理解が追い付いていないので放置で)
考えられる影響は大きく分けて二つ。

追加されているパターン:ペンローズプログラム中の出来事をベースにした本来持ちえなかった記憶や問題点が追加されているパターン。

削られているパターン:ペンローズ個体がベースのためレベッカを原型としたエルスターが持っていた問題点などが引き継がれなかったパターン。

追加されている場合で考えると、それこそどういう経緯かは解らないけれど512がベースになっていた場合などとんでもないトラウマエルスターが量産されているということになると思うのだけれど、恐らくそれは無いとは思う。
どちらかというと自然に考えられるのは何らかの理由で宇宙へ行かなかったあるいは戻ってきたようなエルスターが現在のベースとなっており、後継機にはレベッカの特徴が一部引き継がれていないよ、という事を表す文章なんじゃないかと思っている。

●レベッカのニューラル原型が物語に及ぼした影響。
恐らくはエルスター512がアリアーネ・ヤンと良好な関係を維持できたことが原型の影響と考えている。
2回目ペンローズにおいて忙殺ゆえか、興味が無かったのか、アリアーネ・ヤンは書類の多くに目を通していなかった描写があり、
エルスターの問題点についても封が切られておらず見ていなく知らなかった。(これは確定
そのためか音楽!映画!友情!エルスターの地雷を全て的確に踏み抜く行為をしており(あの書類はペルソナ安定を目的としたものだと思われるので)何らかの形でペルソナの不安定化、あるいは原型記憶の復旧による問題が発生して少なくともあんな穏やかには進むはずはあり得ないとは思われる。(なんでエルスターを乗せるペンローズにそんな戦争映画置きまくったんだよ)
でも上手くいっていた。
これは物語の事実から連想される妄想の域に入ってはいるのけれど、レベッカはアリーナ・ソウに対して何らかの好意的な感情、あるいは関係にあり、偶然アリアーネ・ヤンがむちゃくちゃ顔が似ていたために悲劇を回避してしまったということなんじゃないかと思っている。
二人っきりの宇宙船で何十年も好きな女と同じ顔で近づいてくるやつがいたらそれはもう落ちるのでしょうよ。

これについてはまた別の深刻な問題に繋がっていて、そもそものエルスター側からのアリアーネへの好意自体がニューラル原型が見せている幻の可能性が出て来てたりするんですが、これはまぁまた別の問題として。

●で、どうなる。
本編のエルスターの型番はおそらく256R(なんかバーションによって違いがあるのか手元にあるswitch版は512Rなんですが、最新バージョンで異なるのかな)
ちょっと前提とするのは良くないのかもだけど、基本は数字が若いほど古いという前提にします。

その場合本編エルスターは基本的にはアリーナ・ソウに関しての記憶を持っているエルスターであり、そして同時に本来はペンローズの記憶を持っていないはずのエルスターでもあります。
まぁ、仮説を前提とした仮説になっていてだいぶ宜しくないですが。
今回はあの記述に意味があるという前提での解釈という方向性なのでご理解を。

そしてシェルピンスキーにある書類が正しいのであれば現在生産されているエルスター、仮に513~以降の番号のエルスターとします。
それらはペンローズのエルスターをコピーしているためアリーナに関しての記憶がない、のかも、という仮定。
そしたら後継機エルスターはシェルピンスキーには訪れないだろうか、そうかもしれない。

まぁそもそもにシェルピンスキーに積みあがったエルスターの亡骸が全て256Rなのか、それとも1~512のエルスターなのか、あるいは1~512~Xのエルスターなのか
そこ辺りも曖昧なのでどこまで価値があるかと言った考察ですが(エレベーターに詰まっているのを認識していなかったし、同一存在の可能性も高そう)

あえてペンローズ退役後の個体をベースとしているというあの一文に意味を見出すとしたら、本編のエルスターがどういうパーソナルを持った個体であるかを間接的に指定する意味合いがある可能性が考えられるんじゃないかなと。

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