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【人手不足】 身体障害者の在宅支援 『1ヶ月やってみた感想とその実体』 時間切り売りの副業

こんにちは。
水道から出てくるお湯の温かみを感じて、給湯器のなかった時代に30秒も手を洗っていたら、「退化」してしまった私の手は一瞬で霜焼けになっているだろうな、お湯が出るって素晴らしい。そんなことを感じていました。
ちなみに朝、顔を洗う時は水で洗う派。
#むしろ 、水道の蛇口捻って水が出てくるだけでも豊かな時代

今回は、

・身体に障害を持っている人の在宅支援を1ヶ月やってみた感想と状況
・在宅支援1ヶ月、どのくらい働いてどのくらいの収入になったか
・登録ヘルパーのメリット、デメリット

身体の障害を持たれた方の在宅支援 1ヶ月やってみた感想と
その小さな規模の実体験話

についてです。

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この記事は
✔︎福祉業界に携わられている方、
✔︎もしくは興味のある方で
✔︎移動支援を知らない人、
✔︎また興味がある人には
読んでもらいたい内容になっています。
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ものすごく簡単に言えば、
『自分の休日に体が不自由な人と遊びに行って一緒に映画を観たり、
ショッピングしたりするだけで給与をもらえる仕事です。』

私は今年の1月に【登録ヘルパー】という業務委託の副業をスタートしました。
業務委託なので平たくいうと雇用者ではなくて
”フリー”のヘルパーとして登録しておいて
仕事がある時だけ働くという働き方です。
本業をやりながら、もう少し収入が欲しい方などは
既に取り組んでいたり
一定期間やって終了された方もいるようです。

こちらは、基本的には同性の方の支援になります。(トイレ介助もあるので)

目次
▼1−1 なぜやろうと思ったのか?
▼1−2 私の1ヶ月分の給与
▼1−3 私の働き方(ダブルワーク)
▼2−1 最初のイメージと1ヶ月働いた感想
▼2−2 人手不足
▼3−1 大きな壁 ー出会えない・知り合えないー

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1−1 なぜやろうと思ったのか?
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・移動支援で一緒に映画を観て給与をもらえるところに魅力を感じた
(映画館でポップコーンを食べるのが好き)
・『隙間時間でできる働き方』を体験してみたかった
→ウーバーイーツ も登録したのですが、中心街まで遠かったのと
自転車と原付以外の登録は難易度が高かったので、一旦保留にしています。

こんなウーバーイーツ みたいな最先端の働き方ではないですが、
希少性のあるニーズで、とても需要のある分野だなと肌感覚として残りました。
※マンパワー必須ですが。

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1−2  私の1ヶ月分の給与
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合計『10回支援に入って 約20,500円の給与を頂けました。』
内訳
・入浴支援 (1回 1時間 1500円) ✖️9回=13000円
・移動支援 (1回 3〜7時間)時間は場所と内容による
今回は1回の移動支援で7時間で 7500円
(※移動支援の給与計算は 最初の1時間1500円で
その後の1時間からは1000円の計算になります。)

合計20,500円から所得税を引かれて支給されます。
・現地までの交通費と昼食代は自費負担だが、
映画やイベントチケットの支払いは利用者がこちらの分も負担してくれる

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▼ 1−3 私の働き方 ダブルワーク
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・入浴→週に二回ペースで本業を終えてから 1時間支援して帰宅
・移動支援は自分の会社が休日の日の空いている日と
サービスを受ける側との日程が合えば、
場所を決めて当日一緒に行動します。

※こちらの車の運転は不可。保護者運転は可能。
例)イオンまで連れて行ってもらって イオンから連れて帰ってもらう
JRやバスの利用であれば保護者がいなくても移動支援可能だが、
事前連絡をして駅員さんやバスの業者の協力(スロープやエレベーターの手配)
が必要。

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2−1 私の最初のイメージ と 1ヶ月働いた感想
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最初のイメージ

・自宅の浴槽での入浴支援は大変そう
・休日に映画も見れてショッピングもできて、給与がもらえるなんて素敵

1ヶ月後の感想
・入浴支援は”ジムに通っている感覚”で、
しかも職場からの帰り道なので、合理的。

本業を終えてからの、
1回1時間の入浴支援は”筋トレ”みたいな感覚で
さくっと終わる

・移動支援
休日の時間が減るので
本業もちょっと負荷がかかる
映画はもちろんポップコーンを食べたり
ジュースを飲みながら観れるんだけど、
その利用者の観察や安全確保などで結構、神経を使う

『移動支援の日』は 『移動支援後+入浴』
が一般的な流れ

このケースだと、
1日6千円〜9千円くらいは稼げるが、こちらの体力的な負担は多め。
なので私は、月一度くらいのペースにしています。
(お金にはなりますが疲労度も高め)

デメリット
① 利用者の要望はエスカレートするケースも
「今日はここにいけて嬉しかった」
→「今度はあそこに行きたい」というニーズと
こちらのスケジュールでタイトであると、
それが同行可能であるかの”駆け引き”があったりする。
とても楽しみに話されているところ、「また行こうね」と言って
先に伸ばすケースも。

休みの日に仕事を入れるわけですので、休息時間は減ります。
最初は勢いよく稼ぎたい→スケジュールを移動支援でパンパンにしてしまうと
1ヶ月後、疲労がたまり、白目になっているかもしれない。

② 利用者の性格の起伏の激しい方で、ドタキャンや要望にこたえられていないという不満が上がってくるケースも

やはり相手のことをよく知って上で立ち回る必要があり、
経験者であることと、その人となりをよく知っているか

この辺りのさじ加減が一つの難しい問題、デメリットとして挙げられるかと思います。

→なので、よく情報を得て、なるべく無理せず継続することが求められる

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2−2 人手不足
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このように、障害を持った人は自分の思ったところに、
思った以上に行けてないのです。
皆が当たり前のように車を運転し、電車に乗り、飛行機に乗り、行きたいところへ行こうと思っても、その人は一人では行けないのです。
最新の映画を観たくても、連れて行って、
しもの世話をしてくれる人が見つからなければ行けないのです。

桜を観たくても近所の公園すら一人では行けない。

近所の行きたいお店でも、私たちのように
すぐに食べに行くことができない環境だったりする。

もちろん自分から人に会いにいけないので、

友人関係も希薄。

このようにニッチであまり知られてはいない世界ではあるが、
確実に求められているニーズがあり
そこの供給が足りていないことや
そもそも認知されていない状況は
なんとかならないものかと自問自答しちゃいます。

私も体が二つあれば...なんて思うこともあるのですが、
やはり知られていない、見向きもされない現状を
少しでも知って頂けたら嬉しく思います。


サポートできる人材も浸透しておらず、
サービス提供者の母数も少ないので、
サービスを利用したいと思っている人のほとんどが、
うまくこのサービスを利用できていないのが現状であるようです。
特に移動支援

生まれてから27年間、一度も
イオンにさえ行ったことがないという人もいました。

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3−1 大きな壁 ー出会えない・知り合えないー
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この業界にものすごく需要があることは伝わったかもしれませんが、
それでもここで大きな一つの難関があります。

「そもそも知らない人同士で行きたいか問題。」

ある程度面識があった人であれば安心できるが..
.
サービスを受ける側も提供する側もお互いを知っていると
安心するというものだが、
初対面で一緒にお出かけは少しお互いにとってハードルが高い。
とにかく、その間口が狭く、
体に障害を持たれている方と私たちの距離は近いようで
とても、遠い存在でもあるのです。

私は担当の人、一人で手一杯という状況。

・ヘルパー登録は
登録ヘルパーステーションや在宅支援(身体障害者)などで検索すれば、
地元の事業所は見つかると思います。

私のサービス提供者は重度の脳性麻痺のある方で体力が求められるが、
軽度の障害のある方も、利用されているようで
先日は軽度の方がイオンに行けたことを本当に嬉しそうに
話されている方もいました。

私は今3ヶ月目。

・こんな素敵なサプライズも

移動支援で障害を持つ方と4回昼食をとりました。
お店で声をかけてくれる優しい方がいて、
素晴らしいことをしているねと言ってくださって
その人が会計を済ませて帰られた後、
フルーツの盛り合わせが私たちのテーブルに運ばれてきました。

そんな粋なプレゼントを届けて下さった時、
私たちは二人でとても感動していました。
(表紙の写真はその頂いたものの写真です。
お礼を直接お伝えできず残念でしたが、ありがとうございました!)

私一人では抱えきれない問題ですが、
私のように、少しの時間を
協力してくれる人はもしかしたら、
まだまだいるんじゃないかなと思っています。

やはりまだこのサービスの認知度が
低いのと、なんだかヘルパー登録までのハードルが高そうと思って
時間はあっても、やっていないのがほとんどで
その方々との出会いの場もメチャメチャ少ないのです。

私は高齢者介護の世界にずっといたので

この身体障害の方の介護の仕事に就かせていただく(1年前)までは、
このような状況、このようなサービスがあることを
全く存じておりませんでしたし、
実際に働かせていただいていく中で、
身体の障害を持つ方も
私たちと考えていることはほとんど同じだなあということを
リアルに体験させていただきました。

障害を持っていて、移動支援を積極的に利用したい人と
時間の余裕のある時にそういうサービスのお手伝いが
出来る人の出会いの場が増えて行き、
カップルじゃないですが、フィーリングが合えば、
今度一緒に遊びに行こうぜ
みたいな社会が実現していくといいなと思っています。

その間口の狭いところの”出会い”をどうすれば
縮められるのか、
どうすればもっとこうしたニッチだけど確実にある需要を
満たすことができるのか。

しばらく自問自答の日々は続きそうですが

私は引き続き現場のニーズを少しでも満たすべく
可能な限り、行動していく所存です。

というわけで以上が

現在の身体障害を持った方の現状とそこにある仕事について

現場からのレポートになります。

お読みいただきありがとうございました。

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