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ケアマネって何する人?って思っている人多いでしょ!?って話

今回は今の仕事、ケアマネについてのお話。介護保険の申請をして認定されると、最初に登場するのがケアマネです。「困っていることは何ですか?お話聞かせてくださいね。」ファーストコンタクトはこんな感じでしょうか。簡単にいうと、介護が必要な人と介護保険サービスをつなげる係です。介護保険サービスだけでは足りない場合は、他の制度や介護保険ではないサービスを探す場合もあります。
でもね、同じ職場のひとに(陰で)よく言われるのが、「ケアマネって出かけてばっかり。帰ってきたと思ったらパソコン叩いているだけだし、楽そうだね。」
違うよ!ケアマネは神経使っているよ。心砕いているよ。高齢者がいる、困りごとのある家庭に行くんです。心のハードワークなんですよ。

介護は人それぞれ

いろいろなご家庭があって、介護に対する考え方は千差万別。
ちょっとのことで大騒ぎする家族、ほとんどおじいちゃんやあばあちゃんの面倒を全然見ない家族、干渉しすぎてがんじがらめな家族、文句ひとつ言わないで献身的に介護をする家族、本当にさまざまです。
家族といってもこれもいろいろで、高齢者だけの夫婦、母親と子供、父親と子供、
おばあちゃんと孫、おじいちゃんと孫、高齢者夫婦と子供家族、中には姪や甥が介護をしてるケースもあります。
みんな環境や状況が違うのでどのケースが良い、悪いというのはないのですが、
今までに出会った印象深い方を振り返ってみたいと思います。

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認知症のお婆さんを遠い親戚の人が面倒見ていたケース

認知症の一人暮らしのお婆さん、ある日突然遠い親戚だという人が現れて
毎日一緒に夕飯を食べるようになったんです。毎日、近所の鰻屋で、夕飯を…。
大袈裟ではなく、毎日です。2年くらい続きました。
誰のお金?毎日同じって体に影響ありませんか?夕飯を一緒に食べる以外に何かしてくれていますか?
いろいろなこと聞きましたが、お婆さんは寂しいひとり暮らしでしたから、
毎日きてくれる遠い親戚の人にどんどん傾倒していきました。
この人を排除してしまうと、お婆さんはまたとっても寂しくなってしまう。でも
どう考えても真っ当な関係じゃない。(この頃には預金通帳を渡してしまっていました。)
この方の顛末は飼っていたワンちゃんと一緒に施設に入りました。
そこに至るまでに、この遠い親戚の人と駆け引きや攻防戦を繰り広げましたよ。
区役所、地域包括支援センター、民生委員、さまざまな人たちに助けてもらいながら、このお婆さんのお金を守ることができました。結構使われちゃってましたけどね。
ただ、今になって思うのは「やっぱり寂しくさせちゃったのかな?」お金は守ったけれど、遠い親戚の人はお金が自由にならなくなったら、全く近寄らなくなってしまいましたから。

支援に正解はない!

ジャッジはできないし、いりません。正解なんてわかりません。
日々、こんなことばかりしてる訳じゃないけど、支援困難ケースと
言われるケースは結構な頻度であるんです。
出かけてばかりのケアマネは、外ではこんなことをしていることもあるんです。
優しい目で見てほしいな。(心の声)

でも、ご心配なく。こんなに疲弊するケースばかりではありませんから。
人と心って楽しかったことより辛いとか悲しいことを後々までよく覚えているものなんです。

これからケアマネになろとしている人たち〜、大丈夫ですよ〜。
楽しいこともたくさんあるし、やりがいはバッチリありますよ。


最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
この辺で👋


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