まずは立ち止まってみる ~新聞週間の寄稿を読んで考えた~

今日(4月6日)からの1週間は、「新聞週間」なのだそうだ。

新生活が始まる時期に合わせて新聞の魅力を伝えるキャンペーンを実施する、と購読している日本経済新聞の今日の特集が伝えている。

特集では、論説委員長が筆を執ったほか、新聞にまつわるエピソードを3人の方が綴っている。

論説委員長の稿では、ニュースの真意を見分けるチェックポイントを紹介したり、新聞購読率の推移(2008年に88.6%あったものが直近では58.3%に減少)を鑑みた今後の情報発信の方法について言及したりと、「なるほど、新聞社はそういうことを考えてるんだ」と確認できる機会にもなった。

その稿の最後で、気になる言葉があった。
「新聞やテレビなど伝統的メディアも社説などの主張は異なっても、様々な問題をバランスをとって客観的に報道する原則を維持している」の記述だ。

ほんとうか?

企業に関する報道でも、企業が発表したことだけではなく、記者の取材に基づく推測や分析という形で主観が介入するものもあるし、記者発表に基づく報道でも、どの言葉に焦点を当てるかによって内容が異なったものに感じる。その採り上げ方の根本には、各新聞社の、社説によくにじみ出ている主張があるのではないか、と感じるほどである。

前述したチェックポイント。情報リテラシーに詳しい大学教授からの提唱として、SNSで流れるニュース、情報の真偽を見分けるために、次の5つが書かれていた。
1)必ず一呼吸おく。反射的にリツイートしない。
2)発言者は誰か。信用できるか。
3)内容は「意見」か「事実」か。
4)内容についてのソース(情報源)は誰か。
5)エビデンス(根拠)は示されているか。

まずは、SNSに限らず、何か気になる情報に触れたら、脊髄反射したくなる衝動を抑えて立ち止まり、「それ、ほんとうかなぁ?」と考えたり調べたりする。それを習慣とすることから始めますか。

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