第1球 プロ野球選手会って何?

 皆さま、こんにちは。
 プロ野球選手会会長、埼玉ネオゼフィルスの捕手・砂山 理一朗(すなやま りいちろう)です。こちらのサイトにお越しくださり、誠にありがとうございます。

 私たちプロ野球選手会は、プロ野球の試合がないオフシーズンにもファンの皆さまに楽しんでいただけることはないだろうかと話し合ってきました。
 野球教室やファンの皆さまと触れ合うイベントなどはこれまでも開催してきましたが、そういったものに参加できない方々にも楽しめるコンテンツをということで、こちらのエッセイサイトを期間限定でオープンいたしました。


 パソコンやスマートフォン・携帯電話と、どこからでも読むことができますので、ファンの皆さまにもこのオフの期間の寂しさを少しでも和らげることができましたら、選手会一同、その喜びに勝るものはありません。

 今日から30日間、日替わりで全12球団の選手たちがエッセイを執筆・発表していきます。最低限の誤字脱字等はチェックしますが、なかには文章をほとんど書かずに過ごしている選手が担当するかもしれません。読みづらい部分が出てくるかと思いますが、そこは温かい目で見守っていただけたらと思います。


 それでは第1回目(第1球)は私、砂山が担当いたします。


『プロ野球選手会ってなに?』

 改めまして、皆さま、こんにちは。埼玉ネオゼフィルスの砂山です。リレーエッセイの一発目ということで気合いはものすごくあるのですが、いざ書こうとすると、さて、何をどう書けばいいのか悩みますね。でもこのエッセイは400字詰めの原稿用紙でいうと5枚から7枚半ぐらいのスペースがあるので、スカスカにならないよう気をつけます。

 まずは皆さんが疑問に思っていることとして、『プロ野球選手会ってなに?』というのがあげられると思います。僕もプロ野球選手になるまで正直この組織の存在は知りませんでした。いや、球界再編でプロ野球界が揺れ動いたときに、その組織名をテレビでチラッと聞いていたかもしれません。でも、そのときはチームがなくなるという出来事のほうが大きくて、選手会という存在をそこまで気にすることはありませんでした。

 入団後もそういう組織があって、僕たちはそれに属しているんだというくらいの認識でしたが、次第に選手会の意味というか重さを感じるようになりました。
 そして今季より僕は選手会のリーダーとなる、会長に就任しました。前会長の湯川(ゆかわ)さんからの推薦ということで、ご指名を受けたときは大変恐縮しました。湯川さんの会長としての敏腕っぷりは近くからみていてのけぞるぐらいのものでしたし、僕にその後を継げるのか、ものすごく悩みました。最終的には「俺はおまえの会長姿を見てみたい」と、尊敬する大先輩に背中を押してもらい、僕は会長という役職を受けることにしました。 

 新米の会長としてこの1年無我夢中で走ってきましたが、まだまだ至らないところばかりです。来季以降はもっともっと選手の皆さんがプレーしやすい環境になるよう努めていきたいと思います。
 またファンの皆さまにも楽しんでいただける企画を考えていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

 と、僕のことばかりで、選手会のことまだ説明してなかったですね。すみません。

 プロ野球選手会を一言で表すと、『プロ野球選手という個人事業主の人生設計を考える』組織のことです。
 僕なりの言葉で表現してみました。

 できるかぎり長いプロ野球人生を送りたいというのが理想ではありますが、現実はそう甘くはありません。長い選手生活を送れるのは一握りの選手であって、数年でこの世界から去らなければいけない選手もたくさんいます。
 プロ野球選手でいること、プロ野球選手だったことを誇りに思えるような未来を作っていくことが選手会の使命であると考えています。
 
 詳しくは選手会のホームページに書かれてありますので、そちらをご覧ください。えーと思われるかもしれませんが、ファンの皆さまに選手会の公式サイトがあることを知ってほしいという思いがあり、引用はしませんでした。ご了承ください。

 一発目のエッセイなのに、かなり真面目モードで終始してしまいましたね。今後はいろんな形のエッセイをお見せできると思いますので、日々の更新を楽しみにしていてください。

 基本的にテーマはフリーですが、共通テーマで複数の選手が書くこともあります。全12球団が参加しますので応援しているチームの選手がどんなテーマでどんなエッセイを書くのか、また、ライバルチームの選手がどんなことを考えているのか、いろいろと探ることができるかもしれませんよ。
 どんなエッセイが飛び出すのか、僕も一読者としてワクワクしています。

 それでは次回のエッセイもお楽しみに。
 埼玉ネオゼフィルスの砂山理一朗でした。


◇砂山理一郎プロフィール◇
 今シーズン、埼玉ネオゼフィルスの正捕手として120試合に出場。定評のあるインサイドワークだけでなく、バッティングでもその存在を示し、チーム4年ぶりのAクラス(2位)入りに貢献。今季よりプロ野球選手会の会長を務める。

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