第29球 エッセイの感想

 皆さま、こんにちは。東京スパロウズの萩原 哲士(はぎはら てつし)です。及川さんからの指名で今回のエッセイは僕が担当します。及川さん、エッセイの中で、得意な投手の名前を出していませんでしたが、優しい人ですね。まぁ、僕のことなんですけどね! 及川さん、長打少ないって書いてましたけど、僕ホームラン打たれましたからね!

 次回のエッセイは選手会会長の砂山さんが〆るので、実質今回がラストなわけです。つまりはトリですよ、トリ。大トリ。そんな大層な役目をわたくしごときが務められるのかと、はなはだ不安ではございますが、いってみたいと思います。

 今回のエッセイーテーマは、これまで投じられた28球のエッセイを読んだ僕の感想です。
 28×100字……2800字で文字数クリアじゃん! なんて考えたかどうかは内緒ですが、ひとつひとつ僕なりの感想をしたためていきたいと思います。

○第1球『プロ野球選手会ってなに?』
 砂山さん、わかりやすく説明してくださっていますね。僕たち選手にとってとても大事な組織で、僕も尽力したいと常々考えています。ホントですよ!

○第2球『オフの一日』
 詳細すぎる! 湯川さんの性格が出ていますね。湯川さんとはチームは違いますが、家族ぐるみで仲良くさせていただいて、エッセイにもありますが、奥さまの手作りお菓子がマジでプロレベルの美味しさです。球場で販売したらめちゃくちゃ売れると思います。

○第3球『初エッセイ!!!』
 タイトルからテンション高いな! 僕も負けないように“!”を多めにしているのですが、冷静に考えると、このマークが多すぎるとちょっとうるさく感じますよね……ほどほどにします。
 ちなみに僕も枕はオーダーメイドです! 本山と同じメーカーさんです!

○第4球『ピッチャーが打席に立つということ』
 本山の後というのもあってか、青葉くんのエッセイは静かで穏やかな感じがしますね。彼の優しい人柄がにじみ出ているようです。
 バント失敗はね……あれはね……堪えるよね……。

○第5球『プロ初○○』
 初々しいエッセイに僕の頬もゆるみます。プロ初○○は一生の思い出でもあるので、僕もよく覚えています。特にプロ初勝利。

○第6球『中継ぎ投手』
 本っ当に、中継ぎ投手の方々にはお世話になっています。いつも完投ししたいという気持ちで臨んではいるのですが、継投に頼らざるをえないこともままあり……なくてはならない存在だと思います。

○第7球『チャンス(特別寄稿1)』
 藤森さんとは少しの間でしたが、同じチームでプレーすることができました。いろいろな経験をされている方で、アドバイスがいつもわかりやすくて、同じポジションではありませんでしたが、とてもお世話になりました。

○第8球『Q&A 投手編』
 無四球完投勝利。うんうん、すっごくいい響きだよね! でもでも、僕今季これ、一回達成しているんですよ! あの萩原が!? って言われたのも知ってますけどね、そうです、あの萩原が達成したんですよ。

○第9球『コンバート』
 こう見えて僕もピッチャーなので、彼がスピードにこだわっていたというのはすごくよくわかります。球が速いって憧れるんですよ、どうしても。まぁ僕の場合は早い段階で「おまえはスピードじゃない、別の武器を磨け」と監督に言われまして、ピッチャーをやめたくなかった僕は素直に従った次第です。僕にはその選択が良かったのか、ピッチャーとしてプロ野球選手になれました。

○第10球『勝負飯』
 佐和山って本当におにぎり好きなんだよー。食べながらおにぎり講釈してるからね、試合前にいつも。

○第11球『球種』
 野球雑誌の球種特集! あれ、楽しいよね! 同じ球種でも握り方が微妙に違ったりして興味深いです。

○第12球『ユーティリティプレイヤー』
 やっかいだよね、何でもできる選手というのは。もちろんチームにいたら心強いけど。僕も小さい頃は内野や外野をやったりしていたんですが、気づいたらもう投手一本でした。

○第13球『走る、ということ』
 走る選手、というのはピッチャーからするとやっかいなんです。バッターに集中しろって言われるけど、どうしても気になってしまうんですよね。で、コントロールが微妙に乱れて痛打される。……反省しています。

○第14球『野球が好き(特別寄稿2)』
 小路入留先生のマンガは僕、前から読んでいて、このエッセイを読んだとき、めっちゃテンションあがりました。野球が好きなんだろうなぁというのはうっすら感じていましたが、うれしいですね。こうして球場に足を運んでくださるのは。今度ぜひ、サインいただきたいです!

○第15球『プロ野球選手の少年時代 投手編1』
 僕も父とよくキャッチボールしていました。僕の父はそこまで野球好きという感じではなかったのですが、僕がプロになってからは毎試合見るようになって、僕のピッチングについてもあれこれ言ってきます。これがなにげに的を射ているので聞き流せないんですよ……。

○第16球『プロ野球選手の少年時代 投手編2』
 野岡さんが野球を選んだ理由は知らなかったので、とても驚きました。そうか、そういう考えで野球を選ぶというのもあるのだな、と。

○第17球『プロ野球選手の少年時代 捕手編』
 戸山くんにそんな高校時代があったとは……。ちなみに僕の高校時代は、僕がボコボコに打たれて初戦敗退でした(高3のとき)。今では笑い話にできていますが、あの頃はそれなりに落ち込みましたよ……。

○第18球『プロ野球選手の少年時代 内野手編1』
 岩川くん、そんなこと言ってますけど、サッカーもめちゃくちゃ上手いですからね! センスがあるんだろうなぁと思います。

○第19球『プロ野球選手の少年時代 内野手編2』
 奥野さん、飛距離がマジハンパねぇってやつです。そうです、交流戦でホームランを打たれたのは僕です!! しかも超特大の!!

○第20球『プロ野球選手の少年時代 外野手編』
 丘野くんは確かに小柄ですけど、守備範囲が鬼広くて、僕が先発していた試合で、試合の終盤、これは勝ち越しタイムリーになる! って当たりをスーパーダイビングキャッチで捕られたことは今でもすぐ思い出せます。

○第21球『FA制度に思う(特別寄稿3)』
 実は僕ももうすぐ国内FAを取得する年数に達するんです。でも、萩原は宣言しないだろって言われているのも知っています。本当のところは……FAを取得したらきちんとお話します。取ってもいないのに取ったあとのことは話せないからね! まずはケガせず一軍でしっかり投げたいと思います。

○第22球『選手プロデュースグルメ』
 僕、今年、プロデュースグルメ出したんですよ! 焼き鳥丼っていう、ある意味シンプル・イズ・ベストなプロデュースグルメを! 僕が好きなゆず胡椒がついてて、自信作でした! 売上も上々で、来季もまたなにか作りませんかと言ってもらえるよう頑張って投げます。

○第23球『メモリアル』
 須崎さんほどではないんですが(すみません)、僕も今季、2回かな、メモリアル献上しているんですよね……。あえてここでは書きません!

○第24球『クリスマスの思い出』
 クリスマス? え、なにそれ、おいしいの? 糸山くんに勝手ながら親近感を抱きました。

○第25球『兄弟でプロ野球選手 弟編』
 僕は一人っ子だったので、兄貴という存在に憧れました。だから昭洋くんのことがとても羨ましいです。洋一さんはカッコいいお兄ちゃんだしね。それにしても、昭洋くんが投げるボールはえげつないんだよなぁ。

○第26球『兄弟でプロ野球選手 兄編』
 洋一さんは同じリーグのキャッチャーなので、何度か対戦があるのですが、策士って感じがするんですよね。一筋縄ではいかない……対戦するときはすごく考えさせられます。

○第27球『(特別寄稿4)』
 アネモスさんを推薦した一人は僕です! 彼らの音楽、聴いたことある方はわかると思うのですが、明日も頑張ろうって力をもらえる曲なんですよね。僕、球場への行き帰りにほぼ毎日聴いてます!

○第28球『Q&A 野手編』
 及川って虫が苦手だったのか……よし今度なんか仕込んでいこっと。及川には内緒ね。

○第29球『エッセイの感想』
このエッセイですね。エッセイがエッセイの感想だけで終始するってなかなかないエッセイだと思いませんか?

○第30球『最終回(仮)』
まだ読んでいません! でも、選手会会長の砂山さんがビシッと〆てくださることだけは間違いないです!


 以上、これまでのエッセイの感想エッセイをお送りしました! ……って、うわっ! 予定文字数を大幅にオーバーしている!
ごめんなさい! でも、短いよりはありかな……。

 長いエッセイをここまでお読み下さった皆さま、本当にありがとうございました!

 それでは次回、最終回のエッセイもどうぞお楽しみに。
 東京スパロウズの萩原哲士でした。

◇萩原哲士プロフィール◇
東京スパロウズの投手として今季17試合登板。8勝をマークした。変則フォームで打者を惑わす投球を得意とする。牽制も上手く、塁にランナーを出してからの粘投が持ち味。

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