第22球 選手プロデュースグルメ

 皆さま、こんにちは。埼玉ネオゼフィルスの内野手、氷口 凪斗(ひぐち なぎと)です。丘野の指名で今回のエッセイは僕が担当します。丘野ってぱっと見、寡黙そうに見えると思うんですが、あいつ、めちゃくちゃしゃべるんですよ。ホントにもう少し落ち着いて話せよってくらい。でも、野球に関しては本当にまじめに考えているので驚くことがあります。ただ、丘野には一つ言いたいことがあって、僕が打った会心のあたりをファインプレーでキャッチしないでほしいということです(苦笑)。

 今回のエッセイは、球場グルメについて書いてみたいと思います。どの球場にもおいしいグルメがたくさんあると思いますが、実は僕、ネオゼフィルスのホーム球場で売られている、選手プロデュースグルメは毎年何度も食べています。だからなのか、そのグルメが発売される前の試食会に僕もなぜか一緒に呼ばれる機会が増えました。おいしいものが食べられるのは食費も浮くので一石二鳥でおいしいですよね。ありがたいことです。それではいきます。

☆陸川選手プロデュース『煌めきキラキラメロンパン』
 めちゃくちゃカッコいい陸川さんのプロデュースグルメはメロンパンです! ギャップ! 陸川さんってめっちゃパン好きなんですよね。ロッカールームでもよくパンを食べています。たまに「これ食べて大きくなれよ」って僕にパンをくださいます。陸川さんがプロデュースしたメロンパンはメロン味じゃないんですけど、見た目がメロンパンっぽいのです。表面にザラメがついてて、それがキラキラ光るというイメージで作られています。ちなみに味はマロン、栗です。結構めずらしいんじゃないかなぁと思います。

☆冬木選手プロデュース『エリア55弁当』
 冬木さんの守備範囲の広さを表しているお弁当名ですね。中身も、お肉あり、魚あり、揚げ物あり、煮物あり、野菜あり、スイーツあり……とまさに守備範囲ひろっ! と、突っ込みたくなるようなラインナップです。ちなみにお肉は鶏肉、魚はサバなんですが、試食会ではほかの種類もいただきました。僕は鶏肉とサバがおいしいと話したんですが、冬木さん、その2つを採用してくれて、とってもいい人だなと思いました。発売されてから僕、嬉しくて球場で実際に買いましたもん。なんかちょっと僕がプロデュースしたような気分になっちゃって……冬木選手のファンの皆さん、すみません。

☆砂川選手プロデュース『すなぎも丼』
 砂川さんの名前にちなんだ砂肝が入った丼ものです。砂肝の食感っていいですよね。これにもも肉も入ってて、さらに温玉もプラスできる! 砂川さん、わかってますねー。これはもう、ごはん大盛りでいけます。ビールが飲める方はビールも進むと思います。球場では出来立てを食べられるので、ぜひぜひご賞味ください。あ、でも、来季はまたメニューが変わるのかな。残してほしいなぁ。

☆デービッド選手プロデュース『ミートパラダイスプレート』
 デービッドはめっちゃでかいですよね。なので、できあがったプロデュースグルメを見て、あ、これならデービッドも満足だなってくらい、肉肉肉。三回じゃ足りないくらい肉肉肉。もう、お肉とご飯しかないんじゃないのってくらい肉肉肉ご飯肉肉肉。肉肉ってしつこいって? いやもう、見たこと食べたことある方はわかっていただけると思います。僕がこれだけ肉肉言っているの。試合前にはさすがに食べられない量だったなぁ……。デービッドはペロッと平らげてたけど。

☆田ノ原投手プロデュース『きのこづくし弁当』
 田ノ原さんってきのこが好きだったんだなぁって、僕と一緒で嬉しいなぁと思いました。しいたけの炊き込みご飯に、しめじと野菜の炒め物、まいたけの天ぷら、えのき入り卵焼き、エリンギのバター焼き……ヤバくないっすか、これ。どんだけきのこ好きなの、って。いや、僕もきのこ好きなので、もちろんこのお弁当も買って食べましたよ! おいしかった~。まさにこれは真のきのこづくし弁当でした。とってもヘルシーですしね。ちなみに、まつたけ型のスイートポテトまで入っています!

☆大牧投手プロデュース『七色パフェ』
 大牧さんってスイーツ大好きなんですって。甘いものとか食べなさそうなのに、意外だなぁって思いました。七色、ということはそうです、七種類の味が楽しめるパフェなんです。コーンフレーク、フルーツポンチ、チーズムース、バニラアイス、イチゴアイス、チョコブラウニー、生クリーム。ここに、フルーツソースかチョコソースをかけられるという、贅沢仕様! ソースをつけたら八色だという突っ込みは僕もしましたから大丈夫です! 少ないより多くなるのはお得感あっていいことじゃないですか! このパフェ、期間限定だったんですが、常時食べられるようにしてほしいなぁというくらいおいしかったです。はい、僕もそれなりには甘いものも食べます。

☆森田捕手プロデュース『フライキャッチ!』
 森田さんは捕手だからキャッチ! わかりやすいのはいいことです。ポテトにオニオン、チキンにフィッシュ、さらにはチーズまで! 丸ごとフライでいただきます! ぶっちゃけるとジャンクフードですが、ジャンクフードはおいしいと相場が決まっております。たまには、たまには、いいんですよ。球場に来たときくらい、食べたいものをおなかいっぱい食べて、野球を見る。とても素晴らしい時間です。ちなみに、ケチャップとタルタルソース、マスタードまでついてくるんですよ。わかってる!

☆山藤選手プロデュース『和の心』
 山藤は本当に和食が好きで、このプロデュースグルメも名前通り、ザ・和食といったラインナップです。食べるとなんだか懐かしいというか、優しい気持ちになれるお弁当です。白いご飯にごまと梅干。卵焼きに焼き鮭、煮物にお漬物、おひたし……和食ってやっぱりいいなぁって思わせてくれます。このメニューだと試合前にも食べられるし、実際食べてプレーしたこともあります。山藤も結構食べていたんじゃないかな。来季も中身は変わっても、ザ・和食なラインナップで継続してほしいなぁ。

 以上、プロデュースグルメの感想でした。書いていて、そのグルメを思い出してまた食べたくなってしまいました。

 来季は僕個人のプロデュースグルメを作っていただけるような結果を残して、皆さんに楽しんでいただけるよう、まずはプレーでアピールしていきます!

 それでは、次回のエッセイもお楽しみに。
 埼玉ネオゼフィルスの氷口凪斗でした。


◇氷口凪斗プロフィール◇
埼玉ネオゼフィルスの内野手として今季103試合に出場。小柄ながらチームトップクラスのバットコントロールで様々な場面での代打として起用された。シーズン中盤からはスタメンも増え、来季は定位置奪取を狙う。

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