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妊娠報告

妊娠発覚して、まず報告したのは職場。
とりあえず、妊婦健診で昼間抜けるかもしれない、悪阻が酷くて休みが増えるかもしれない、といった不安要素が多々あったからだ。
さいわい出社の必要がない完全在宅の案件を対応していたので、ちょっと横になって休むといったこともできたこと、結果的に悪阻もほとんどなく、さほど休むということもなく過ごすことができたと思う。
そうして、妊娠して早くも3か月。
普段通りに仕事をこなす毎日。
結果。
(なんか、母親になるイメージつかん…)
あまりに普段通りすぎて、本当に自分の中に別の命があることに実感がわかなかったのだ。

さて、私の漠然とした”妊娠報告”のイメージはこうだ。
こう、いざできたら、お祝いモードでおめでとう!と迎えてくれる雰囲気だと思っていた。

職場の前に、まず夫に話すと
「お、おう…」
と、肝心の”おめでとう”よりも不安だとこぼされる。
(あれ…?)
と思ったが、まぁ、話していた予定よりも前倒しだし、いきなりのことで気持ちはわからなくはない。

次に実母に連絡。
「え、大丈夫なの?」
と、こちらも明るい雰囲気の”おめでとう”よりも先に心配される始末。
(うーん…)
母から妊娠したらこうしたらいい、といった話を聞きつつ、イメージ通りにいかない現実に違和感を感じる。
ドラマや漫画のように、「やったー!」と喜びを全開にハグをするような展開にはならない。
現実にならないからドラマや漫画なのだろうといわれるとそれまでだ。
いや、実際にそれをされたかったのか?と言われると、オーバーすぎるので遠慮したいが、おめでとう、ぐらいは欲しかったのが本音である。
ちなみに、その時には、実父には言わなかった。
先に結婚した兄弟の嫁に酔った勢いで「孫がほしい」と言っていた父のことだ。
早々に報告して孫フィーバーに突入されても困る、と思って安定期に入ってから言おうと思っていたが、結果的にあっという間に兄弟たちにまで告げ口をしていた。
無事に安定期を迎えたからいいものの、思えば身近な人で一番喜んでくれたのは父だったかもしれない。

余談だが、友人たちには、安定期に入ってから報告した。
とはいえ、実際に会った人たちに報告する程度だが、普通におめでとうと言われたのと、意外に同時期も妊娠発覚する友人も多く、びっくりした。
妊娠すると急に妊婦が目につき、妊婦が増えたように感じるというが、本当にそうだなと思った。

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