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わたしが保育士として大切にしてきたこと

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わたしは19人定員の小規模、0、1、2歳児の保育園で、大学卒業後4年間2023年3月末まで、保育士兼アトリエリスタとして勤務していました。今回は、どうして保育士なったの?、アトリエリスタってなに?、わたしが保育士として大切にしてきたこと、そんなことについてお話しさせていただきたいと思います。

まずは、わたしがどうして保育士になったかについてお話しします。

わたしは子どもの頃から『子ども、保育』について興味があり、絵を描いたり表現したりすることも好きでした。そんな2つの興味と好きを学べる大学があると知って、京都芸術大学(わたしがいた頃は京都造形芸術大学という名前だったんですが)の『こども芸術学科』という学科で学びました。どんな学科なのか紹介のページを貼っておきます。

この『こども芸術学科』で学んだことを活かせる、そしてわたしにとってぴったりの保育園に出会うことができて、そこで保育士兼アトリエリスタとして働くことになりました。ここで出できた『アトリエリスタ』ってなに?ということについてなんですが、初めて聞いたっていう方のほうが多いかなと思います。

どんな役割かというと、保育の現場で子どもたちの活動を保育者と共に展開して、補い合える関係性をもつアーティストという感じなんですが、子どもと一緒に学んで表現の楽しみを分かち合う存在でもあります。いろんな素材について知っていて、感覚的にもより子どもに近い存在っていう感じです。写真とかで記録をとったり、写真と文章を組み合わせた記録をつくって、他の保育士や保護者の方と共有したりしていました。また、毎月の園だよりと一緒に『アトリエリスタだより』というものも、わたしはつくっていました。

アトリエリスタだより

毎月内容が違うのでほんの一例なのですが、おうち遊びでのヒントにもなればな〜という思いで描いていました。

そして今回タイトルにもしている”わたしが保育士として大切にしてきたこと”について、お話しします。

わたしが大切にしてきたことは、まずは子どもが興味を持ったところに気づいて同じ視点に立って、同じように感じようとしてみることです。表面的な共感ではなくて中に入りこんで共感する感覚です。

「このポイントおもしろがってるんか〜」「なるほど、おもしろいな〜」という場面に出会うことが本当におもしろくて、散歩先で子どもたちと一緒に靴をはいたまま、水場にじゃぶじゃぶ入ったこともあります。ちなみに深さは5センチくらいの場所でした。どうして一緒に入ったかというと、子どもたちが靴のまま水の中に入って楽しんでいる様子を見て「わたしもやってみたい!」と思って靴を脱ぎ始めようとしたんですよ。そこで自分だけ靴を脱いで入ったら「本当の意味で子どもたちと同じ感覚を共有できないんじゃない?」って自分自身にツッコミが入って、脱がずにこのまま入ろうって思いました。散歩の帰り道に想定される靴が濡れたまま歩く不快感というか、それは大人なので想像できちゃったんですけど「もう、いいや!」と思って、そのまま靴のまま入ってみました。そしたら、靴のままじゃないと感じれなかった楽しさ、本当におもしくて、言葉ではなかなか説明が難しいくらい最高に楽しかったんですけど、それは本当に子どもたちのおかげだなと思います。

こんなふうに、日々子どもたちが出会うあれこれに共感したり、寄り添っていたわたしでした。『保育士として、アトリエリスタとして、なっちゃんとして(子どもたちと保育者からもなっちゃんって呼んでもらってたんですけど)』子どもたちと関わる中で、子どもたちの発見とか気づきからたくさんの学びがありました。子どもたちの「たのしい」とか「おもしろい」という場面を一緒にたくさん味わえたこと、今振り返っても子どもたちの素敵な表情がはっきりと浮かんで、わたしにとって宝物のような時間でした。

イラストレーター”こはらなつ”としてこれまで生み出してきたもの、これには間違いなくこれらの経験がエッセンスとして加わっています。形として目に見えなくても、わたしを構成するもの、これまで経験してきたこと、感じてきたものは、わたしの手を伝ってイラストにあらわれていると思うんです。これから”イラストレーター”として、”こはらなつ”として活動していくなかで、この経験を活かしていきたいし、活きていくだろうな〜と強く感じています。

わたしが保育士として大切にしてきたことは、まずは子どもが興味を持ったところに気づいて、同じ視点に立って同じように感じようとしてみること。表面的な共感ではなく、中に入り込んで共感する感覚です。

今回ここでお話しした内容は、noteの記事でも触れています。『保育士・アトリエリスタとしての生活を終えました。』というタイトルで、文章だけでなく写真もあわせてつづっています。

写真でも見てみたいと興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、見ていただけたらうれしいです。この記事には、写真の他に『アトリエリスタだより』もいくつか載せていますので、お子さんが身近にいらっしゃる方のなにかお役に立てるかもしれません。

最後まで聴いていただきありがとうございました。今回は”わたしが保育士として大切にしてきたこと”というテーマでお届けしました。いかがでしたでしょうか。保育士としてのわたしの経験も、みなさんの暮らしのなにかヒントになればうれしいなと思うので、今後もお届けできたらなと思います。

こはらなつでした〜!それではまた〜!

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