ピックアップ障害
自然妊娠や人工授精の場合、妊娠できない理由は大きく4つ考えられます。
①ピックアップ障害
②受精障害
③染色体異常などによる分割停止
④受精卵の育つ力のなさ
受精障害や染色体異常は年齢が上がるにつれて割合も増えていきます。受精卵の育つ力のなさは体質との関係が大きく、若年層の方が多少割合は少ないですが年齢はあまり関係ないといえます。
自然妊娠・人工授精での妊娠ができない原因として若年層の場合はピックアップ障害の可能性が大きいと考えます。高齢になってくると染色体異常など他の要因も増えてくるのでピックアップ障害が原因である可能性は低くなります。
今回はピックアップ障害についてお話ししたいと思います。少し長くなりますが読んでいただければと思います。
そもそも「ピックアップ障害ってなんだろう?」という人もいると思うので簡単に説明しますね。
実は卵巣と卵管って繋がっていないんです。卵巣で育った卵子は一度お腹の中に排卵され、卵管の端の部分である卵管采がキャッチします。この一連の流れを「ピックアップ」といい、妊娠する上で大切なポイントとなります。
現代の医学ではピックアップできているかどうかを調べる方法はありません。この目に見えない部分を人の手で行うのが体外受精になります。
ピックアップ障害の原因は2つ考えられます。「卵管の癒着」もしくは「自律神経の失調」です。
卵管の癒着の主な原因は「炎症」です。クラミジアなどの性病によるものや子宮内膜症、過去の手術などが考えられます。炎症は子宮内膜症など血液検査やエコーで発見することができます。
鍼灸治療ではお腹を触ればある程度のことは判断できます。
触った時の痛み・硬さ・凹み・熱感冷感などで使うツボを決めたり対処法を判断しています。それほどお腹にはたくさんの情報があります。
炎症がある場合は押された時の痛みがあったりお腹が硬いことが多いです。私は多くの場合、膝から下の消炎作用があるツボを使って施術を行い、お食事指導やマッサージ指導でセルフケアも頑張ってもらいます。
次は「自律神経の失調」についてお話ししていきます。
まず、自律神経ってどういう働きをしているか知っていますか?
例えば、ご飯を食べた後の消化・吸収や眠っている時の呼吸。これを意識的にやっている人っていないですよね?このように無意識の中で体の働きを司るのが自律神経です。
自律神経には活動的な時によく働く交感神経と、逆にリラックス状態の時に働く副交感神経の2つがバランスをとって身体を支配しています。
身体の様々な器官が自律神経に支配されており、卵管もその中のひとつです。多くは交感神経過剰で卵管の動きが悪くなります。
自律神経失調の原因は多種多様です。
肩こりや胃もたれといった症状として現れるものもあれば、感情のように目に見えないものもあります。
問診や触診で原因を見つけ出し、その人に必要な施術を行います。
ストレスや不安定な感情って思っている以上に身体によくない影響を与えてしまいます。鍼灸治療で体質を改善するのはもちろんのこと、たくさんお話を聞いて患者さんの気持ちを楽にすることも治療の一環だと思っています。
身体の不調も心の不調も取り除き、妊娠しやすい身体をつくりましょう。
*鍼灸院 來花-kohana-では体質改善に特化して施術を進めていきます。その他、なんとなくキツイ、体がだるい(頭や身体が重い)、冷え、便秘、めまい、疲れ目、不眠、アレルギーなどの自律神経症にも対応しております。
お気軽にいつでもご相談ください。
鍼灸院 來花は赤坂駅徒歩1分、警固、大濠からもアクセス良好です♪
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