見出し画像

知らないと損をする言葉のお話「スリーパー効果」

結構みんな騙されがちな効果ですね。

「スリーパー効果」とは、「信憑性が低い情報源から得た情報であっても、から得た情報でも、時間が経つことで情報源への不信感を忘れ、情報への信頼性が高まっていく」という心理現象です。

スリーパー効果の発見
スリーパー効果は、プロパガンダ映画の効果を調査した際に発見された。 映画を見た後の兵士の行動を、5日後と9週間後に調査した。 その結果、5日後には大した変化は見られなかったが、9週間後にはそれよりも大きい共感を示した。
この結果を正当にする理論として、プロパガンダ映画と知っていながらも映画を見たから5日後には効果がなく、9週間後には出典先を忘却しているため、根拠がプロパガンダ映画であることが曖昧になり、信頼性を高めたという仮説が出された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/スリーパー効果

「誰がいったかは忘れたが、何をいったかは覚えている」というものです。

雑誌とかで、それが例えばゴシップ記事のような情報源としてそこまでふさわしくないもので、はじめは鼻で笑っていたかもしれません。それも、だんだんと時間がたっていくうちに情報だけが残っていき、もし別のところで同じ内容を見たとしたらさらにその情報が補強されて信じてしまう。そういった感じですかね。

今回のコロナ騒動でもこのスリーパー効果があまりよくないように使われていたように思います。

Twitterなどで「友達の親戚が言ってたらしいんだけど、〇〇らしいよ」

「友達の親戚」さらに直接聞いたわけでもない「らしい」、さらにこのつぶやきをしている人もよく知りません。

初めのうちは「そんな馬鹿な」と思うことでしょう。

しかし、このような状態でも「スリーパー効果」によって〇〇の部分が印象的に頭に残ってしまいます。
さらにこういったつぶやきを何度も見ているうちに「単純接触効果」によってどんどんとその内容を信じてしまい、さらにいいねがたくさんついていると「ハロー効果」のようなものでその内容が強化され…。Twitterなどのタイムラインが自分の見たいもので構成できるようなメディアであれば、「エコーチェンバー」によって「単純接触効果」もどんどん高められていくことでしょう。

そしてさらにたちの悪いことに「スリーパー効果」というものは、インパクトが大きいものほど情報の発信源についての意識が薄れていきます。
今回の例ですと〇〇の部分ですね。
「ワクチンを接種したら5Gに接続」

という話が初期には出回りましたが、もしかしたらこういった噴飯もののデマについても、このような「スリーパー現象」によって本当に信じてしまっていたのかもしれませんね。

こういったことを計画的に使っている人はいます。
不当に影響を受けないように、情報を信じる際には「その情報源が何だったのか」「本当に正当性があるものなのか」ということを整理していく癖をつけるべきなのかなぁと私個人としては思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?