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リスクゼロの追求とその現実的な問題点

最近(もしかしたら昔からだったのかもしれないですが)リスクを極端に怖がる人が増えたように思います。
何かをしようとすると「○○といったリスクがあるじゃないか」という重箱の隅をつつくようなことを言って得意顔をする人を見るのも少なくありません。

リスクがあることと、リスクが無い事。
どちらがより好ましいかと言うとそれはリスクが無い方が好ましいでしょう。この点は私も同意です。しかし、リスクゼロを目指すことは、表面上は理想的に見えますが、実際には多くの問題を引き起こします。リスク管理の基本は、リスクとリターンのバランスを見極め、適切な選択をすることです。リスクゼロの追求は、実際には非効率であり、時には逆効果になることがあります。

具体例:ビジネスとイノベーション
例えば、新しい技術の開発には常にリスクが伴います。リスクゼロを目指す場合、企業は新しい製品やサービスの開発を避けることになります。これは、短期的には安全かもしれませんが、長期的には競争力の喪失や市場の後退につながります。アップルがiPhoneを開発したときも大きなリスクがありましたが、そのリスクをとることで業界を変革し、大きな成功を収めました。

具体例:医療と健康
医療分野でも、リスクゼロの追求は現実的ではありません。新しい治療法や薬の開発にはリスクが伴いますが、それらを避けることは、治療の進歩を妨げ、結果的には患者の健康に悪影響を及ぼすことになります。COVID-19のワクチン開発は一例です。短期間で開発されたワクチンには一定のリスクが伴いましたが、それにより世界的なパンデミックの抑制に大きく貢献しましたと言えるでしょう。(反ワクの5Gとかはちょっとよくわからないリスクです)

具体例:個人の日常生活
個人レベルでも、リスクゼロの生活は不可能です。例えば、車を運転することにはリスクが伴いますが、それを完全に避けることは日常生活に大きな不便をもたらします。適切なリスク管理、例えば安全運転の習慣や交通ルールの遵守は、リスクを適切に管理し、日常生活の質を保つ方法です。

最終的な考え
リスクゼロの追求は、理想的な目標ではありますが、現実的には不可能であり、時には不利益をもたらします。

思考力が無い方はすぐに0-100で物事を考えてしまいがちですが、生きている以上リスクは伴います。
学校に行くことにもリスクは伴いますし、学校に行かないことにもリスクは伴います。
生きている以上、必ず何らかのリスクは発生しているわけです。

リスクとリターンのバランスを理解し、適切なリスク管理戦略を採用することが重要です。リスクを全く取らないことは、成長や進歩の機会を逃すことになり、結局は全体の福祉に悪影響を与えることになります。

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