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「ちゃんとした大人」になりたい

「ちゃんとした大人」ってなんだろうと思う。
子供のころから「ちゃんとしたと大人になりなさい」といわれてきた。私以外にもそういった人は多くいると思う。

「ちゃんとした大人」。小学校、中学校、高校と平日は毎日学校に通い、勉強をしてきた。でもどの授業でも「ちゃんとした大人」へのなり方は教えてくれなかったように思う。少なくとも私は習った記憶がない。

森羅万象すべてのことに対しての回答があるYahoo!知恵袋で似た質問がないか調べてみました。
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Q:
ちゃんとした大人って何ですか?
皆さんは大人ですか?
いつから大人になりましたか?

A:
自分で責任がちゃんと取れるようになってからが大人です。
親に頼らなくなってからが大人かな?
・自活する。
・経済的に自立できる。また金銭面で人に迷惑掛けない。
・他人を思いやれる・配慮して行動できる。
・自己管理が出来る。
みたいなことですね。
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これがベストアンサーでした。ベストアンサーというからには共感する人が多くいたのでしょう。

同じく森羅万象をつかさどっているGoogle先生の力を借りてほかのサイトも見てみました。

▼大人とはどんな人?6つの大人の基準
1. 精神的に自立している
2. 金銭的にも自立している
3. 自分一人でもきちんと生活ができる
4. 責任感があること
5. 世のため、人のために頑張れること
6. 一般常識を持っている

とのことです。

「ちゃんとした大人」ではない私にはこの言葉がいまいちピンと来ません。

世間的に「プロのミュージシャンを目指してバイトで生計を立てているフリーター」これは「ちゃんとした大人」とみなされないことが多いです。
そういった生活をしている人を指さして「あぁいったちゃんとした大人になるんだよ」と言っているところを私は見たことがありません。
しかししっかりとバイトで生計をたて、決して豊かではない状態で健康を崩さないように自己管理をしています。バンド生活といった濃い集団活動を行っていて、それにきっとあまり商業的に成功しているとは言い難い音楽活動をしていると思いやりの心がないと空中分解してしまうでしょう。
それでも「ちゃんとした大人」とは見做されないようです。

金銭面で人に迷惑をかけないということがポイントなのでしょうか。確かにバイト生活では少し心もとないかもしれないですが、迷惑をかけているのでしょうか。そもそも金銭面で迷惑をかけていない人は少ないです。

「内閣府の試算をもとに計算すると、世帯の総収入が890万~920万円を超えるまでは『受益超過』となります。所得がそれ以下の世帯はいわば『社会のお荷物』です


年収900万円以上の人口の割合は全体の6.8%だ。


この感じから行くと、国の93%の人は国や高額納税者に金銭面で迷惑をかけているということになります。
また、「専業主婦・主夫」になると必然的に配偶者に依存することになります。
「金銭的に自立している」という点では「専業主婦・主夫」と先述の「プロのミュージシャンを目指してバイトで生計を立てているフリーター」であれば、後者の方が「ちゃんとした大人」になると思いますが、どうやら世間の評価は異なるようです。

「責任感がある」人がちゃんとした大人なんでしょうか。
私が「責任」という言葉を一番聞く機会があるのが「責任をとって辞任します」という文節です。政治家に限らず、会社の偉い人とかは不祥事や何か不合理なことがあると「責任をとって辞任します」と言います。
言いますというか世論、世間一般に言わされているというほうが正しいかと思います。
何か不祥事や不合理があると、世間の皆さんは「責任をとって辞めろ」と言う傾向にあると思います。そもそも世間の皆さんが「責任とることは辞めること」という風潮を作っていなければこんなことにはならないでしょう。
もし「責任をとって辞任します」という言葉が「無責任」だと思うのであれば、その雰囲気を作っている世間全体・世間の風潮が「無責任」なんだと思います。

少し横道にそれましたが、責任感があるというのは、頭を下げて「申し訳ございません。辞任します」と言うことなのかもしれません。

もしこの「責任感がある」ということが「決められたことをちゃんとやる」という意味なのであれば、決められた時間に学校に行き、決められた席に座り、決められた時間授業を受ける小中学生の時点でできているのかなと思います。
銭湯などで「黙浴」と書いてあるのにだらだらと話す方、「エスカレーターを歩くのは辞めましょう」と書いてあるのに歩いて登っていくお方、徒歩の信号が赤なのに歩いていくお方など、明記されていることすら守れない方が多く見受けられるので「ちゃんとした大人」への道のりは遠そうです。

それに、もしこの「責任感がある」があることが条件になってしまうと「いじめ」という犯罪行為を見過ごすことが多い先生の多くはちゃんとした大人でないことになってしまいます。
そんなに人間馬鹿じゃありません。それに空気を読むことが特異な日本人です。「いじめ」の様な空気がよどむことがあればたいてい雰囲気でわかるような気がします。その上で「いじめ」を見過ごしているのだから「責任感がある」というのは難しいのではないでしょうか。もし「気づかなかった」というのであれば、生徒の状態を把握できない単なる職務怠慢でしょう。「責任感がある」とは言えなさそうです。
「ちゃんとした大人」のモデルケースとして一番身近で多くの時間を共にする先生は「ちゃんとした大人」であってほしいと思います。(とはいっても先生の多くは年収890万円まで行かないと思いますので、経済的に自立できる。また金銭面で人に迷惑掛けない。条件的に難しいですかね)
もしいじめが特に問題ない行為として教員の契約書なり規約に書いてあるのであれば世間知らずですみません。

一般常識とはどの分野の一般をさしているのでしょうか。

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一般常識(いっぱんじょうしき、General knowledge , Common general knowledge)は、ある社会において一般的とされる常識。

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一般常識は住んでいる地域や業種で異なるものかと思います。インドの一般常識と日本の一般常識は異なるでしょう。名古屋や北九州の運転の一般常識と私が住んでいる地域の運転の一般常識は異なるように思います。
この何かわからない一般常識を身に着けろと言われてもいまいちどうしてよいのかがわかりません。
就活の一般常識本でも購入して勉強すればいいのですかね。

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いかがだったでしょうか!
で締めたくなりますね。少し調べて文章にしてみましたが、結局よくわかりませんでした。

「経済的に自立できる。また金銭面で人に迷惑掛けない。」という時点で日本の93%が脱落。そのうえで責任ととって辞任する行為をいつでもできる人であって、よくわからないどの分野に対してなのかもわからない「一般常識」を身に着けないといけない。

確かにこれは難しそうです。様々な大人が「ちゃんとした大人になりなさい」という夢のような存在をイメージしていう気がします。
ところで私はこの定義に合致する人に「ちゃんとした大人になりなさい」と言われたことは無いような気がします。自分でもなっていないものになりなさいと言い、方法すら提示しない無責任さ、なかなかエッジが効いていて良いですね。

「ちゃんとした大人」になりたいので、頑張ってみたいと思います。もしちゃんとした大人のなり方を知っている人がいたら教えてください。切実にお願いします。


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