代官山蔦屋書店のこと

Twitter見てたら代官山蔦屋書店をやたら叩いてる人と、それに反応してる元・中の人がいて話題になっていた。

CCCは武雄市図書館の件でネット民に嫌われて以降、いくらでも叩いていい存在になった感があるけど、個人的には代官山蔦屋は好き。

国内・海外の画集、写真集、デザイン書、雑誌、zineがあれだけ揃っていて、店員に放っとかれた状態で自由に見て回れる店ってそんなに多くはない。

品揃えが良くても、妙に店員の圧が強かったり、監視する視線を後頭部に感じたり、店が狭くて動きにくかったり、中身が見れなかったりする店もある中、最新のアートブックを片っ端から自由にチェックできるってだけでありがたい。

蔦屋書店のコンセプトである「ライフスタイルの提案」とかには別に興味ないし、カフェも利用しないけど、あれだけゆったりとしたスペースをとって、あの品揃えを開放してくれてるのは、本当に贅沢で、ありがたいことだと思う。

本をインテリア扱いしてるとか、本への愛がないなどとテンプレ批判してる人もいるけど、入場料も取らず、あんな贅沢な空間を維持してくれてることにまず感謝したいですよ、個人的にはね。

洋書含め店内在庫が検索できるので、気になってた本を勝手に探してパラパラできるし、膨大な在庫に埋もれた結果、他のネット書店では品切れになってたちょい古めのアートブックなんかも地味に残ってたりするし、あの店のおかげで書店通いの豊かさが増してるのは間違いないんですよね。

(ちなみに前回行ったときは、品切れでプチプレミア化しつつある欲しかった写真集が一冊残っててラッキーだった)

活字の本や専門書を買うときはジュンク堂とかの方が断然いいけど、アート系の本を気兼ねなく見に行くにはほんといい店。

代官山蔦屋が売りにしてる「コンシェルジュによる提案」とか、「カフェでゆったり本を読める」ことなんかとは全然関係ない部分に価値を感じてるわけだけど、そうやって自分に合った利用法で楽しめばいいんじゃないですかね。

必ずしも行く必要のない店に行っといてギャーギャー文句言うのとか、ほんと意味わかんないし。

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