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医療用医薬品供給状況 まとめ(令和6年6月7日現在)


こんにちは、こはく堂薬局です。

引き続き、令和6年6月7日(金)時点の状況をまとめてみようと思います。
データの出典は、厚生労働省がとりまとめて公開している医療用医薬品供給状況です。

薬効群別まとめ・通常出荷の割合

前回のまとめ

大まかに状況をつかむために、薬効群別に製造販売業者の出荷状況をまとめました。

令和6年6月7日現在

薬効群別に、製造販売業者の出荷状況を、「通常出荷」「限定出荷」「供給停止」に分類して、品目数をまとめています。「通常出荷」品目の割合が、50%以下だった薬効群をグラフにまとめています。

令和6年6月7日現在 医療用医薬品供給状況

前回の、5月23日のまとめと比較すると、通常出荷の割合が少ない薬効群数が、かなり増加していました。23日時点は 50% 以下だったのは、13薬効群でしたが、6月7日時点は、通常出荷が 50% 以下だったのは、24薬効群ありました。
23日のまとめでは、臨床の肌感とも一致している印象でした。6月7日時点では、抗菌薬を製造している工場の不祥事があったため、抗菌薬の供給困難が目立つかなと予想していたのですが、予想に反して、多種の薬効群が供給困難であることを示唆していました。

薬効群別まとめ・供給停止の割合

前回のまとめ

薬効群別の製造販売業者の出荷状況について、供給停止品目数に着目してまとめました。

令和6年6月7日現在

供給停止の品目数の割合が、20% 以上だった薬効群をグラフに示しています。
5月22日時点では、18薬効群ありましたが、6月7日時点では、16薬効群でした。
供給停止品目自体はあまり変化がない印象です。

令和6年6月7日現在 医療用医薬品供給状況

元資料を見ると、供給停止の理由は、「需要増」「原材料調達上の問題」「製造トラブル(製造委託を含む)」「品質トラブル(製造委託を含む)」「行政処分(製造委託を含む)」「薬価削除」「その他の理由」と詳細に分類されています。このうち、「薬価削除」は、医薬品供給とは異なる理由であるため、薬価削除を別に分けて集計してみます。
薬効群613、621は、供給停止(薬価削除以外)の割合が大きく、供給状況に多大な影響を受けていることがわかります。

令和6年6月7日現在 医療用医薬品供給状況

供給停止が多い成分

前回のまとめ

成分ごとに集計する場合、項目数が甚大であるため、出荷停止品目が2桁以上であるものをまとめました。

令和6年6月7日現在

出荷停止品目が2桁以上、かつ、出荷停止の品目の割合が 20% 以上の成分一覧をグラフにまとめました。
前回のグラフになかったセフジニルが上位にあり、急激に供給状況が悪化している様子が伺えます。

引き続き、状況を注視していきます。

最後まで読んでくださりありがとうございます。


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