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「思っていた仕事と違う……」 ギャップを感じている人に伝えたいこと

「思っていた仕事と違う……」
「友人はもっと楽しそうに働いているのに、自分は……」
「俺は残業40時間もしているのに、あいつは残業10時間以下だった……」

YouTubeで見かけた、仕事を楽しんでいそうなサラリーマンやキラキラOL。
仕事内容やプライベートに充実感を覚えていそうな、久しぶりに会った友人。

誰かと比較したり、入社する前の自分が抱いていた社会人像と比較したりして、会社に対して”がっかりした感情”が湧いてくる瞬間は誰にでもあると思います。

「自分は自分、他人は他人」と言っても、比較してしまうのが人間ですから、比較して凹むのが悪いわけじゃありません。

しかし、
「自分が求める環境はほかにあるはず。この会社じゃない!」
と、安易に転職してしまったり、会社を辞めてしまったりするのは危険です。

(行動力だけはあった僕は、実際に1社目をすぐに辞めてしまい、少しばかり後悔しました)

もしかしたら今のあなたは、かつての僕とおなじように『幸せの青い鳥を求めている状態』かもしれません。

本当に転職するにしても、この記事を読んでからで遅くはないです。

3社を経験した僕が、
・会社に対して”がっかりした感情”を抱く理由
・会社で働くとは何か
を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

がっかりの原因は期待値とのギャップ

仕事に限らず、私たちはあらゆる物事に”がっかり”という感情を抱きます。

たとえば、

マッチングアプリで「この人は良いかもしれない……!」と会ってみたら、なんだかイマイチでがっかりした……。

なんてことはよく聞く話です。

ではなぜ僕らは”がっかり”という感情を抱いてしまうのでしょうか。

それは、期待値とのギャップが生じているからです。

私たちは人や物に期待をします。

たとえば仕事の場合は、

「この会社が働きがいをくれる。配属された部署で自分の憧れた仕事ができる……。」

と期待を胸に入社をする方が多数でしょう。

もしくは恋愛の場合は、

「この人がきっと運命の人に違いない。私を幸せにしてくれるのはこの人だ」

と期待を込めて付き合うでしょう。

しかし現実はどうでしょうか。

【仕事】
・配属された部署ではつまらない雑務ばかり……。
・憧れの開発の仕事に配属されるのはほんのひと握りで、入社してから5年は少なくとも下積みが必要。

【恋愛】
・彼の遅刻癖や適当な性格が気になる。顔はかっこいいんだけどなぁ。

なんてことはザラにあります。

ここにギャップが生じているんです。

ギャップを感じているときに使われる言葉を紹介しましょう。

「思ったのと違った」

これです。

この言葉に思い当たりがある人は、期待値とのギャップに苦しんでいる可能性が高いです。

仕事はキツイものである

仕事に対して期待値が高い人は、「会社は楽しいもの」「仕事はやりがいだらけ」のような考えをどこかで持っていると思います。

しかし断言します。

仕事は基本的にキツイです。

大手で働くキラキラ感を重視したり、スキルアップを求めてみたり、計3社を経験して僕は身をもって理解しました。

「この会社は何もかも満たしてくれる!毎日会社に行くのが楽しくてしょうがない!」

なんてことは、100億%発生しないと理解しておいたほうが良いです。

どれだけ憧れの会社に入ったとしても、どれだけ高収入を実現できたとしても、仕事のキツさは存在します。

ただし、このキツさには種類があります。

・人間関係がギスギスしててキツイ
・暇すぎて時間経つのが遅くてキツイ
・激務すぎてキツイ
・給料が少なすぎてキツイ
・得意先の当たりが強くてキツイ

などさまざまです。

「暇すぎてキツイなんて甘え」って感じる人もいるでしょうが、僕の周りには実際に存在します。

なにが言いたいのかっていうと、
『仕事は常に楽しい』っていうのは幻想なんです。

仕事を前向きに取り組んでいる人の思考は2パターンある

「でも自分の周りには確かに仕事を楽しんでいる人がいるけどな……」

このように思っている人もいるでしょう。

そうなんです。
現実には仕事を楽しんでいる、もしくは楽しんでいるように見える人が存在します。

(現実的には楽しんでいない人でも、比較から主観的に”楽しんでいる”と判断している場合があります。)

では一体、なぜ彼らは仕事を楽しめるのでしょうか?

さまざまな仕事論の本を読んで、仕事を楽しんでいる人には2つの思考があると結論が出ました。

仕事を楽しんでいる(楽しんでいそうな)人の2つの思考①実現の優先順位がハッキリしている②諦めている(割り切っている)

順番に説明します。

①実現の優先順位がハッキリしている

仕事で実現できるものは、スキルアップ、お金、ワークライフバランス、人間関係、功績などがあります。

まずはじめにお伝えしたいのが、全てを満たすことは不可能であること。

「会社は全て実現してくれる」と思っている人が新卒は特に多いのですが、全くそんなことはありません。

得られるものはトレードオフです。

お金を優先したいなら、ワークライフバランスは崩れやすくなります。
逆も然りです。

仕事を楽しんでいる人は、仕事で何を満たしたいのか優先順位がハッキリしています。

たとえば副業にもつながるスキルアップが第一優先の人は、お金や人間関係の優先順位が低いことがあります。

それは会社をステップアップの過程と捉えており、長く働くつもりがそもそもないからです。

またワークライフバランスが第一優先の人は、お金やスキルアップの優先順位を低くする必要が出てきます。

それは収入アップやスキルアップにはある程度時間をかける必要があり、ワークの比重を高くするタイミングが必要だからです。

つまり仕事を楽しめている人は、

例)自分がこの会社で満たしたいのは、平均年収よりも高めの給料→友人と話しても圧倒的に自分の給料が高い→充実感がある

のように考えることが自然とできています。

この思考パターンで仕事を楽しんでいる人は、仕事で満たしたい優先順位がハッキリしていて、「優先順位を満たせる=仕事は楽しい」と結論づけているわけです。

②諦めている(割り切っている)

2つ目の考え方は、「そもそも仕事は全てを満たしてくれるものじゃない」「仕事はキツイもの」と諦めにも似た、割り切りをする方法です。

最近の情報発信の流れを見ていると、

「仕事は楽しめないとダメ」「好きなことで生きていこう」「人生の大半を費やす仕事がつまらないのは良くない」

のような考えが蔓延しているように思えます。

たしかにYouTubeやSNSを見ると、仕事を楽しんでいる人間は一定数存在します。

特にインフルエンサーのような人はキラキラ見えるので(見せているので)、羨ましく感じることもあるでしょう。

しかし元来仕事とは、雇用契約に基づく労働です。

つまり、

会社⇨給料を払う従業員⇨会社の利益を追求する

という関係が前提として存在します。

そのため仕事とは『他者(会社)の利益に貢献する』という構造が存在しており、『自分の利益を追求する』ものではないのです。

だからこそ、先述したとおり『仕事は基本的にキツイ』ものになります。

それを受け入れている人が、仕事に対して一種の諦めや割り切りをしているんじゃないかな、と。

なおこちらの考え方だと、仕事に対しての期待値が上がっていないため、がっかりした感情を抱きにくいメリットがあります。

ちなみに僕はこちらの考えに近いです。

現在3社目で働いていますが、やはりどんな会社で働いても悩みは出てきますし、辛い部分も出てきます。

『仕事は基本的にキツイ』を受け入れていんですよね。

これは『会社に原因がある』というよりも、『会社員として働くことに原因がある』と理解しているので、

「まあ、しょうがないよなぁ」

と割り切りながら働いています。

幸せは自分で獲得していくもの

会社に期待をしすぎている人は、どこかで
『会社は自分を幸せに”してくれる”』
という受動的な考えがあると思います。

これはかつての僕もそうでした。

しかし受動的な考え方をしていたら、いつまで経っても”がっかりした感情”から抜け出すことはできず、幸せになることはできません。

『幸せは受動ではなく、能動で得るもの』と考えを変えましょう。

そのためにできる行動は2つです。

1つ目は仕事で実現したい優先順位を整理すること。

人間関係なのか、お金なのか、スキルなのか、ほかのものか……。

人によって優先したいものはさまざまです。

全てを得ることはできないので、自分が仕事で何を得たいのかを考え、それが今の会社で実現できているかを考えます。

2つ目は切り捨てる勇気と、満たされている感覚を得ることです。

優先順位をハッキリさせたら、優先度が低いものは切り捨てる勇気を持ちましょう。

SNSや友人と比較してしまうと、優先順位低めのものでも「羨ましい……」と感じてしまうことがあります。

しかし、そこで1回考えを改めるんです。

「たしかにその部分はうちの会社にないけれど、自分が優先したいものは満たされているな」

と。

上記のように、今の時点で足りているものを考えると、会社に対しての期待値が無駄に上がらないで済みます。

ただ、今の会社が何も満たすことができないのなら、それは転職を考えても良いのかもしれませんね。

今回は以上になります。また次の記事で会いましょう。

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