【適応障害から1年】いま適応障害で苦しんでいる人に伝えたいこと
そういえば適応障害から1年が経った。いや、1年と少しが経過しているか。
もうずいぶんと前に感じるのだけれど、
心療内科で「適応障害です」と診断されたときは、
が同じくらい襲ってきたのを覚えている。
診断されてしばらくは何も考えられない日々が続いて、1日が長くも、短くも感じた。
それからしばらくして会社を退職する決意をした。のだけれど、退職後のほうが個人的にはしんどかった。
「こんな自分を採用してくれる会社なんてない」
そうやって脳内で囁いてくるネガティブな自分しかいなくて、自己肯定感もクソもない状態で、転職活動に挑んだ。
▼そのときの不安をそのまま記事にしたのはこれ
という方は安心して欲しい。これはそういう記事だ。
ただ前提として、僕もそれくらい苦しんでいた時期があることを知っておいて欲しかった。
なぜなら「辛いこともあったけど、いまは元気だよ」と伝えたほうが、きっといま苦しんでいるあなたを元気づけることができるから。
前置きが長くなった。
適応障害から1年が経過した自分のいまを書いていく。
いま、元気に働いている
まず一番伝えたいことから。
あのときの絶望感や不安が嘘のように、いまの自分は元気に働いている。
適応障害の自分を受け入れてくれた会社に転職をして、毎日働いている。
残業が多くなる日もあるし、仕事でイライラしたり、悲しくなったりすることもあるのだけど、それを含めて「充実している」と言っていいだろう。
だから、過去の自分を含めて、いま適応障害で苦しんでいる人に伝えたい。
その苦しみから抜け出すタイミングは必ずやってくる。そしてその苦しみも決して無駄じゃない
適応障害という経験は無駄ではない
いまのところ、自分の価値観をガラッと変えてしまう経験として、適応障害以上のものはない。
でもその価値観の変化は、自分の生活にプラスに寄与している。
「適応障害という経験は無駄ではなかったなぁ」
そう思うことが本当に多いのだ。
ここでは3つ紹介する。
①普通な日々を送れることがありがたいと思える
普通な日々とはなんだろうか。
僕にとって普通の日々は、
という感じだ。
こんなどこにでもありそうな普通で当たり前の日々に、「ありがたいなぁ」と思う。
なぜなら当たり前じゃないときを経験しているから。
何を食べても、どこに行っても、誰と話しても、日常に色がつかない感覚。
忘れたくても忘れられない、あの感覚を覚えているからこそ、いまの生活がありがたく思える。
②「これ以上進んだらダメ」という感覚を持てた
実は転職してから何度か、メンタル的にしんどい時期があった。
適応障害以前の僕だったら、「メンタルなんて自分の考え方次第」という脳筋的な発想で、そのまま突き進んだと思う。
でも、いまはブレーキが勝手にかかる。
「この状態のままこれ以上進んだらダメ」という感覚があるのだ。
だからメンタル的にしんどいときは、
など、いろいろな対処法を持つようにしている。
僕は強い人間じゃない。
だからこそ、自分がダメになりそうなときの向き合い方をたくさん持つのだ。
③貯金への意識が向上した
社会人になって、貯金が10万円を切ったことはあるだろうかー。
適応障害うんぬんではなく、金銭的に来月生きられるかわからない恐怖を忘れることはできない。
だからこそ、いまは毎月10万円の貯金をしている。(厳密にはNISAに月4万、預金に月6万)
会社の家賃補助があるからこそなせる技なのだが、もし補助がなくても、毎月5万円くらいは貯金に回すだろう。
何が言いたいのかというと、それくらい貯金の意識が向上した。
それはやっぱり、無職時の貯金がどんどん減っていく恐怖が身に染みているからだ。
もちろん無職になる気も、適応障害になる気もない。
でも適応障害に限らず、自分が働けなくなる瞬間はやってくるかもしれない。
その”もしかしたら”に備えて、貯金はしておくべきだ。
と今なら思える。
いま、適応障害に苦しんでいる人へ
『何事も経験。経験して悪いことはない』
なんて言葉を伝えても、いまのあなたには届かないかもしれない。響かないかもしれない。
「こんな経験なんの意味もないじゃないか。ただ苦しいだけじゃないか」と僕も適応障害になったときは思っていた。
でもね、ここまで記事を書いてわかった。
「ああ、適応障害を経験したからこその”いま”なんだ」って。
いまはまだ、『適応障害を良い経験』なんて思わなくていい。
でもいつか、『適応障害が無駄じゃないと思える日がやってくる』と信じて欲しい。
この記事は過去の自分に向けて書きました。