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最近、初めて小説を書きあげました


私は昔から「小説を書きたい」と言う気持ちがありまして、そういうわけですから45歳にさしかかる今に至るまで、1度や2度、小説の執筆に挑戦してきたことがあります。


でも、私は挑戦するごとに、500字で諦め、1000字で諦め、6000字で諦め、と挫折してきました。なぜかと言えば、小説を書いてみたいな、と思った方ならきっと共感して下さると思うのですが「何を書いたらいいかわからん」と冒頭からそうなるんですよ。「書くことが思いつかない」なんて感じになるんです。


というのも、短編小説でも2,3万文字くらいですかね?中編で5~8万文字くらい、長編だともっともっと書くわけです。一方、大学のレポートなどは大体1500字~4000字かな、と思います。この文字数ですら長いと思う人も多いわけですから、小説を書くのが難しいというのは無理もない話です。


私もご多分に漏れず、何を書いたらいいかわからん状態に何度もなっていました。ところがですね、ここ1カ月の間に6万文字の小説を書くことに成功したんです!1万文字も書けない私が、するする~っと6万文字、呼吸をするように出てきたんです。


何故、いきなりそんなに書けたのか、と思われる方もいるでしょう。それは、これまではいきなり小説を本文から書いていたのですが、今回は小説を書く前に「キャラクター設定」をひたすら書き続けたんです。これはもったいぶって言うほどの事ではなく、物語を作る時には当たり前のことなんですが、とにかくキャラクターを緻密に作りました。


どう作ったかと言うと、エクセルの横一列に登場人物を書き、その下のセルに「性格」「口癖」「趣味」「身体の様相」「声のトーン」「好きなもの」「嫌いなもの」などと属性をとことん書いていったんです。そうすると、あら不思議!物語を考えなくても、自分の作ったキャラクターたちが勝手に物語を作ってくれたんです。


自分の作ったキャラクターたちが頭の中で物語を作っているのだから、私はそれをWORDに打ち込むだけです。何の苦もなく1日で1、2万文字、推敲も含めれば2,3週間で書き終えました。


私は、一つ物語を書いて、これからも物語を書きたいなと思いました。何故っていうのも、楽しかったからです。楽しさの最大の要因は、物語の世界には不自由がなかったことです。私たちの実世界は不自由だらけです。経済的に不自由な人もいるでしょうし、人間関係に不自由な人も、身体的・精神的に不自由な人もいます。でも、物語の中では誰をどうしても全く自由です。死んだ人は生き返りません。でも、小説の中なら生き返らせることもできます。いじめられている人がいじめから脱するのは容易ではありません。でも、物語の世界なら、いじめられているキャラがいじめているキャラたちを一網打尽にすることも許されます。何も不自由がないんです。


最後になりますが、芸術ってなんであるのかな?って思います。歌、絵、物語、彫刻、映画、漫画など。それって生きていくうえで必須ですか? と言われれば、どうでしょう? 逆に科学はどうでしょう。食品、電気、スマホ、パソコン、医療機器、車、電車、飛行機など。これらはなくなると、不自由になります。科学はその必要性から古代より受け継がれています。ところが一見して「生きるのに必須ではない」と思われる「芸術」も、紀元前から何千年と時を経て、脈々と私たちに受け継がれています。その理由は、芸術も科学と同じように、無くなると人間が不自由になるものだからではないか、と思うのです。つまり、芸術は人を自由にする、そう思うわけです。

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