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超短編集

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自分の投稿した1~3分で読める読切超短編小説集。 黒色は暗めの、白色は明るめの話。 名前のない彼等の1頁。
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記事一覧

半透明の自分

ぺちぺちと頬を叩かれて僕は目を覚ました。 気持ちよく眠っていたのに、誰だよ、なんだよもう…

13時間前

選ばれなかった君

私は、小さい頃からいつも一番だった。 家の中でも、学校でも、容姿や頭脳に関しても、そう、…

1日前

あたしたちは、最初から同じ地点を目指していたみたいだ。 途中で別々の道に分かれたのにもか…

2日前

影の日

影の日が近づいている。 そのせいか街の子供たちは、普段よりも少しばかり暗くなっていた。 …

3日前

伝聞

手を開いたり閉じたり、あの子は空に向かってそんなことをしていた。 声をかけるかどうか迷っ…

4日前

人魚の真相

人魚の肉を食べると不老不死になるという。 僕と彼女は不老不死には興味はなかったけれど、人…

5日前

帰還

マッコウクジラは垂直になって眠る。 彼等が眠っている間なら、僕たちは月に帰ることができる。 今日は三カ月に一度の帰還の日だった。 昼間、帰還の準備をしている最中に失くしたと思っていた、小さな竹が生えているスノードームを部屋の隅で見つけた。 持ち物が増えたなとその時は思ったけれど、その後もいろいろと失くしたと思っていた物が出てきて気がつけば持ち物がいっぱいになっていた。 リュックひとつじゃ入りきらない。 ショルダーバッグにも入れたけれど、そちらもパンパンである。

特注品

鉄の檻に入るのと 石の檻に入るのと 木の檻に入るの 君ならどれに入りたい? 昼飯を食べて…

7日前

平日も休日も

三時のおやつはホットケーキだった。 甘いものが得意じゃないのにどうして彼女はホットケーキ…

8日前

深爪から始まる

いたっ。 という短い悲鳴が彼女から上がった。 何かと思って駆け寄ると、彼女が渋い顔をして…

9日前

ナノ

そこには何もなく、僕たちはただ漂っていただけ。 もともと目的地などはなく、行く当ても存在…

10日前

ユメビト

最近、夢に誰かが侵入して来ているような感覚がある。 ユメビトが何かを企んでいると噂が流れ…

11日前

スノー

君はすぐになんでも諦めるよね 彼女はそう言って僕から目を逸らし、遠くのビル群を眺めた。 …

12日前

キック オア バン

ある奇妙な塔の一室で彼等はお茶を飲んでいた。 島国の伝説って知ってる? なにそれ? 二十一時の神様が増えすぎたヒトを減らすためにしたお話しのことだよ え、二十一時の神様ってあの神話の一部の? そうそう でもあれって…… そ、まだ全部は見つかってないよ 二十一時の神話は極東の島国の祠から見つかったんだってさ なんでまたそんな島国から…… 今までのは大陸から出てきてたから不思議だよね でも話の内容的にはなるほどなーって感じだったよ ふぅん……ね、話してくれ

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