見出し画像

在宅での食事について


管理栄養士の琥珀です。
今日は在宅での介護食についての基礎的な知識をまとめます!

みんな、初めての時にはどんなものなのか分からないことだらけで心配になることも多いと思います。
在宅で使えそうな食品などもまとめていきたいと思っています✨
 
 
 
 




【在宅での介護食】



どんな状態のときは、どの段階で適切な食形態であるかを分けられている。
(絶対ではないし、例外なども多くあるので参考程度に!)


【1段階】

食事と身体状況:
・食欲旺盛
・ほとんどの食品で対応

食事形態、形状:
・家族と同じ食形態



【2段階】

食事と身体状況:
・固いものは噛めない。
・油の多いものは食べない。
・手が不自由

食事形態、形状:
・軟菜食
・比較的大きめの1口大程度に刻む
・おにぎりなどは有形態



【3段階】

食事と身体状況:
・軽度の咀嚼困難
・飲み込むことは出来るがあまり噛まずに飲み込む。
・軽い食欲不振

食事形態、形状:
・軟菜食
・軟らかいものはつぶす。
・細かく刻み極小形態



【4段階】

食事と身体状況:
・食欲不振
・軽度の嚥下障害
・軽度の脱水症状
・咀嚼困難
・食事時間が長い

食事形態、形状:
・軟菜食
・流動食、半流動食 (プリン状)



【5段階】

食事と身体状況:
・嚥下障害 (誤飲、誤嚥)
・脱水症状
・経管栄養から離脱するための食事訓練

食事形態、形状:
・ブレンダー食
・ゼリー食
・粘度強度 (とろみ食)
・水分補給食







【栄養補助食品・治療用食品】


・在宅では必要性が高いのに、情報源に乏しいものが多い。
・栄養補助食品、治療用食品などの導入方法、選定なども大切。



栄養評価

・各疾患、症状の栄養管理ポイントチェック
・生活環境、習慣チェック
・栄養摂取量の過不足評価

・栄養補助食品、治療用食品の選定
・使用量、使用方法の決定

療養者、家族へ紹介
「利用する」「利用しない」は選択してもらう。

再び栄養評価へ




*「必ず栄養評価を行ってから検討する。」


・疾患があるから使用するものではない。
・栄養状態を評価して、各疾患の栄養管理ポイントを考えながら、適切な種類を選定する。
・疾患管理に必要な栄養素だけに注目するのではなく、全体的な栄養摂取量を考慮する。



*「モニタリングは大切」

・1~3か月間は身体状況変化、食生活状況をモニタリングする。
・栄養評価を行い、栄養補助食品などの使用有無の再評価を行う。






今回は、ここまで!
また次回以降に種類などについてもまとめていきたいと思っています✨


「よかった」と思ってくれた方は、♡や応援してくださると嬉しいです。
それではまた次回~!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?