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未来のコンサートなのに、さも聴いたかのように感想書いてみる実験

横浜みなとみらいホールで、日本フィル横浜定期を聴いてきた。

ブラームス:ドイツ・レクイエム op.45

指揮:園田隆一郎
ソプラノ:砂川涼子
バリトン:平野和
合唱:日本フィルハーモニー協会合唱団

最近神奈川まで聴きに行くことが増えたが、みなとみらいホールは都営交通が絡まないから往復交通費の分1500円くらい上乗せになるんだよなぁ😂

とはいえ、日本フィルさんは障害割だとS席も1500円で聴けるので「障害者に一番優しいオーケストラ」なんです。

金持ってるはずのN響、読響は障害割すらないですから……😇

さて、園田隆一郎も以前から聴きたかった指揮者。

オペラ、特にロッシーニを得意とするらしい。
オペラも聴いてみたいが、声楽入りのオーケストラ曲なら真価がわかるかもと思い、今回の公演に行くことにした。

会場は7割くらいの入り。今回は休憩なしの75分。

「ドイツ・レクイエム」はほとんど聴いたことがない。
宇野功芳の本で褒めていたバレンボイム盤を昔に数回聴いた程度。
宇野さんの褒め方も「演奏が飛び抜けて良いわけではないが、録音がパリッと冴えているのが良い」といったものだったと記憶している。

さて、日本フィルハーモニー協会合唱団はアマチュアの合唱団。年齢層はやや高めで、総勢80人くらいだろうか。P席が埋め尽くされていた。

園田隆一郎の指揮は非常にわかりやすい。美しい流線を描く指揮はさながら名テノールのアリアのよう。ところどころ合唱団と一緒に口ずさんでいる様子も見えた。

全7曲で構成されており、ソプラノは第5曲、バリトンは第3曲・第6曲を歌う。

砂川涼子はさすが藤原歌劇団の看板歌手だけあって、豊かな声量と細やかな表現力が素晴らしい。歌詞の深い部分はわからないけれど、陰影も滲ませた歌唱はブラームスの音楽の厚みを感じさせた。

バリトンの平野和は日本大学芸術学部音楽学科同大学を首席で卒業したのち、ウィーン国立音楽大学声楽科を修了、同大学大学院オペラ科を首席で卒業したという異色の経歴の持ち主。音大ではなく日芸出身のオペラ歌手はほとんどいないのではないか。
13シーズンにわたってウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手として活動したらしいから、本場で長く修業を重ねた経験のある数少ない日本人歌手と言えるだろう。

その発声は艶やかな甘さを纏いながらも同時にある種の重さも感じさせて、全体的に深みと奥行きのある歌唱だった。

今回は日本フィルハーモニー協会合唱団の創立50周年記念公演。この合唱団を聴くのは初めてだったかもしれない。よく聴く東響コーラスに比べると技術的に若干の物足りなさは感じさせたが、厚みのある統一感や熱っぽさは日本フィルの特長にも通じるものだった。

園田隆一郎は全曲通して壮大な人生絵巻を描き上げるがごとく、一心不乱な指揮ぶりで聴衆を魅了した。指揮を終えるとすぐにハンカチを取り出して顔じゅうの汗を拭ったくらいだ。ぜひまた聴いてみたい!

あまり聴き馴染みのない名曲を未知の指揮者で聴いてみて、曲の良さも指揮者の良さも両方知れるのは幸福以外の何物でもない。これだからコンサート通いはやめられない😁

チョー適当な妄想レビュー😂
いつもはちゃんと聴いて書いてますが、あまり違わないかもしれませんね😂

明日ちゃんと書きます!😭

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