マッチングアプリを始めたら人生のスピード感が上がった話
30歳の誕生日
わたしは大学院の最終審査会目前でパソコンの前に座り、1人でケーキを食べながら論文を修正していた。
20代はそこそこ自分のために時間とお金を使ったなぁと思えるくらいには生きたと思った。
お気に入りのものたちが並ぶ部屋のなかで、
ぼんやりと「30代楽しみだなぁ」と思っていた。
学生時代から多い方ではなかった友達は、
大人になるとさらに狭く深く、居心地が良い方に厳選されていき、
元彼と別れてから2年が経っていたけれど、
ほっと息がつけて腹の底から笑い合えて、