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脂漏性皮膚炎のシャンプー選び

脂漏性皮膚炎に悩まされてもうすぐ3年経ちますが、その間色んなシャンプーを試してきました。
当時は病気とは思わず手当たり次第に買っては試しを繰り返し、現在は普通の安いアミノ酸系シャンプーに落ち着きましたがかゆみは全然治っておりません。
抗真菌薬を使い始めて1か月程経ちましたが特に改善が見られませんのでここらへんで薬用シャンプーなど使ってみようと色々調べてみました。

有効な成分一覧

シャンプーに関する質の高い比較研究はなかったんですがデンマークの治療ガイドラインがいい感じでした(
有効な成分含有のシャンプーを推奨レベルごとに分けると以下になります。

【A】強く推奨
ケトコナゾール2%
【B】適度に推奨 
シクロピロックス1.5%、亜鉛ピリチオン1%、硫化セレン2.5%
【C】わずかに推奨
コールタール
(※引用 脂漏性皮膚炎の局所および経口治療の投与計画)

1番は抗真菌薬にも使われているケトコナゾール。
シャンプーとして使っても効果があるようですが日本では販売していないので今回は除外。(育毛シャンプーとしてAGAクリニックで販売している所もあるようです)
シクロピロックスはケトコナゾールに次いで研究数が多く期待できますがこちらも販売してないみたいです。
硫化セレンとコールタールも販売がないので消去法で亜鉛ピリチオンが候補になりますね。


亜鉛ピリチオンについて

亜鉛ピリチオンは主にフケの改善に使用されている抗菌成分です。
別名ジンクピリチオンとも。
私が調べた所、こちらの成分は割と脂漏性皮膚炎に効果的であるとの論文が多いので期待できそう。
シャンプーに関しては2つの実験しかありませんでしたが0.5%or1%の亜鉛ピリチオンシャンプーで4週間後の被験者のフケが軽減したみたいです。(2)(3)
日本で販売している商品は少なく、h&sのプレミアムスカルプケア、LIONのバルガス、CLEARフォーメン薬用シャンプーの3つがありました。
0.5%以上の配合量があるか不明なのが残念ですが値段が1千円くらいと高すぎないので気軽に試しやすい感じではあります。

その他有効かもな成分


■ミコナゾール硝酸塩
抗菌クリームとしては効果ありそうですがシャンプーに関しての研究が少なくなんとも言えない感じです。
一応ケトコナゾールと同等の効果があると報告した論文が一つあります。(4)
しかし他の成分に対してこちらはコラージュフルフル、メディクイックH、オクトなどかなり幅広い商品に使われていますので入手はしやすいです。
亜鉛ピリチオンが効かない場合に試すのはありかと思います。

■ティーツリーオイルシャンプー
天然の殺菌性成分ということで有名なティーツリーオイルですがフケに効果があるとの論文がありました。(4
あくまでフケの改善だけで実験数も1つしかなくおすすめはできませんが一応紹介しておきます。
ただティーツリーオイル自体には個人的に可能性を感じる部分があるので記事にするかも。

さいごに

以上脂漏性皮膚炎に効果のありそうなシャンプーでした。
まとめると、
・現状ではシャンプーに関する研究は少ない
・が、亜鉛ピリチオンが一番効く可能性あり
・効かなければミコナゾール配合シャンプー
・ティーツリーは最後に試してもいいかも

という感じです。
商品レビューをざっと見たかぎり効果はまちまちで人によってだいぶ差がありそう。
こればっかりは試してみないとわかりませんのでご自分体質とシャンプーの成分表とを見比べつつ自分に合うものをみつけていただければと。
値の張るものが多いので自分は一番安いh&sから試してみようかなーと思っております。

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