Koh Sansetsu

仕事(個人事業の経理)のかたわら、車で全国一人旅を趣味とする。初期の旅の目的は山中の巨…

Koh Sansetsu

仕事(個人事業の経理)のかたわら、車で全国一人旅を趣味とする。初期の旅の目的は山中の巨石を見物することであったが、全国に分布する多くの巨石を見て回るうちに、巨石をとおして見えてきた古代歴史、神話伝説、神道や修験道などに関心を持つに至る。

最近の記事

謎の安閑石・・・神秘の古代文様    

                   巨石・磐座を訪ねる一人旅・・・滋賀             所在地; 滋賀県高島市安曇川町三尾里362-2              巨石に刻まれた謎の文様 安閑石は高さ約1メートル、幅約1.4メートルの巨石で、その表面に奇妙な文様が刻まれている。四角い渦巻状のものや直線の一部が三角形を形成しそれと繋がった曲線が小さな円を描く。じっと見つめていると、多くの小さな円がまるで目のように見えてきて、人を惑わせる。この巨石が放つメッセージは

    • 津軽平野のランドマーク・岩木山

                           登山者の魂を揺さぶる聖山                 所在地;青森県弘前市西津軽郡鯵ヶ沢町                  巨石・磐座を訪ねる一人旅・・・東北    津軽の富士 青森地方を旅する時、必ずと言っていいほど登拝する山が岩木山である。標高1,625m、青森県の最高峰で、津軽富士とも呼ばれる。 広大な津軽平野にそびえる美しい独立峰で、津軽の人々は農業、漁業を問わず岩木山を守護神として崇めて生活してきた。 そ

      • 花の窟

        岩壁の奥から古代の海の潮騒の音が聞こえる。 三重県の南部、熊野市に入ると海の香りに包まれる。この地方に旅するとき、必ず、吸い寄せられるように訪ねる場所がある。 国道42号線を南下し、鬼が城トンネルを抜けると左側に海が開ける。さらに進むとやがて、道路沿いに鎮座する花の窟神社に誘われる。当地には日本書紀による伝承が伝えられている。 日本最古の神社 花の窟神社は、日本最古と云われるだけあって、参道はあるものの本殿がない。古代にはそもそも神社というものがなかった。人々は自然を神と

        • 沖縄への想い・遺骨のない死者を弔う 

          終戦記念日と沖縄戦終結の日 本年も終戦記念日がやってくる。先の大戦が終結した日の8月15日を終戦記念日として、全ての日本人が戦没者を追悼する日のことである。 それは国家的行事として、戦争の犠牲者をしのび、平和への想いを新たにする。政府の要人の挨拶の内容は定型的だという批判があるとしても、現在の日本の社会のあり方の原点が第二次世界大戦の反省に立つことを表していると云える。 当時沖縄は本土への攻撃を守る捨て石として軍部に利用され、多大の損害を被った。沖縄戦終結の日は終戦記念日より

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          おのころ島を訪ねる旅

          1. おのころ島とは何か? おのころ島は、日本の国土して最初に出現した島である、と日本神話は語る。 「古事記」並びに「日本書紀」は日本最古の歴史書と云われるが、冒頭は神話で始まる。 それらの神話によれば、イザナギとイザナミのニ神が天界から国造りの命を受けて天の浮橋に立ち、支給された天のヌボコを用いて下界の流れ漂う海の中に差し入れ、かき回す。そして引き上げたときにヌボコの先から滴り落ちた塩が重なり積もって島になった。これが日本の国土として最初に出現した、おのころ島であると伝え

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