✍️⑤「自家増殖(自家採取)している農家の割合に関して Pt.2」
東京で農薬・化学肥料不使用にて野菜・果樹農家を営む父の「種苗法改正」に関する主張第5弾です♪
結局、またあたしがまとめる羽目に(苦笑)
まぁ梅雨時とはいえ、親父農繁期で忙しいから仕方ないね(笑)
今回は気持ち短めですが、例によって長いです。
お時間ある時にどうぞ♫
表題の件、オヤス(@joytosa)さんから「みてもらって下さい」と言われたので、自分なりに調べてみた。
第1弾及び第3弾で書いた「自家増殖(自家採取)している農家の割合」について。
第3弾で書いた通り、農林水産省のアンケートによるホームページ掲載データでは、なんと52.2%。
ただ、第1弾で書いた「自分の肌感覚では10%前後」それを変えるつもりは無い。
何故なら、本当に大事なのは「農家が作る生産物のうち、何%の品目及び品種を自家採取しているかだから」と。
「一応第3弾で引用した数字に誤りがあったと謝罪はしたけど、その割合が10%前後という主張は今も正しいと思う」と。娘ながら、ほーっ強気だね(笑)
また、種苗法改正に反対している人達が「自家採取している農家の割合が多いと、種苗法改正により種苗費の高騰につながり、廃業する農家が増え、結果として野菜の価格が高騰するとか、海外の遺伝子組み換え作物にとって変わられるから!」という悲観的な主張をしているけれど、それは否定しておきたい。
「散々主張してきた通り、種苗法が改正されても、そんなことには絶対にならないから(笑)」と。
「それと、このnoteは一つひとつが長いから、読むのが面倒くさいのはわかるけれど、一通りnoteにUPした全ての記事に目を通してから、絡んできてね。説明済なのに絡まれてもねー(苦笑)」と。娘ながら、それなー!
でも、反対派の人達の不安は解消しておきたい。
「わずか10%なのか、過半数を超える52.2%なのかの違いは大きいからね」と。
まず、母数が「n=360」ってとこ。
日本に農家が何軒存在するかご存知ですか?
以下リンクは農林水産省のホームページにあるデータ。
https://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/07.html
平成31年度における販売農家は113万。うち専業農家は36.8万戸!!
で、n=360って、専業農家のたった0.1%ですよ( ̄◇ ̄;) 販売農家戸数でみると、たったの0.03%…。
それって統計データ的に信頼性あるの?
常識では↓
一般的に信頼に足るデータ数は5%と言われている。状況によっては1%も使うが、0.1%は最低限信頼してもよいのかなぁーという低いレベルの話。つまり、専業農家数のデータとしては最低限信頼してもよいレベルで、販売農家数から言えばアウトということ。
まぁ正直、大事なのは専業農家数だから、ギリギリセーフと言えばセーフなのか…。このあたり、国は悪知恵が働くというか、用意周到だねー。
次に、母数「n=360」の内訳が全くわからないということ。
これが問題だと思う。抽出方法と対象農家の経営内訳を是非公表してほしい。ここがわからないと、正直判断できない。
そして再度言うが、ポイントは栽培している作物のうち何%の品目と品種を自家採取しているかということ。自家採取している農家数の%では断じて無いこと。←これ大事!
このデータがないと、反対派の人達が心配している正確なデータは得られない。
ただ、何度も言ってきたが、経営効率(生産効率・栽培効率)から考えれば、ほとんどの種は買った方が安くつく。自家採取すればするほど、正直儲からない。
「それは違う!」という農家さんがいらっしゃるのなら、是非名乗り出てほしい。
そして最後に、今まで主張してきた通り、買う種は農家が好きに選べる。絶対に無理矢理買わされることになどなり得ない。無理矢理買わされているという農家さんがいらっしゃるのなら、これもまた是非名乗り出てほしい。
で結論。
反対派の皆さんは、心から農家の心配をしてくださっているのだと思う。
でも、大丈夫だから♬
下のデータを見て🎶
①農家1プレーヤーあたりの生産額は上昇している。
②1,000万円プレーヤーの若手農家の割合は、なんと45.2%!
③経営規模を拡大して稼ぐ若手農家が増えている。
今、農業界で起きている事実。
若手が大活躍していて、1,000万円プレーヤーなんて続出してるってこと♪
なんと若手農家の45.2%が1,000万円プレーヤー!
社会人を数年経験してから、新規就農する農家が増え、そういう農家は経営感覚に長け、バランス感覚にも優れ、時代に対応している。
「要は、有能だということ(笑)」と。娘ながら、オヤジがそれ言う⁉︎
実は、有機栽培農家でも似たような事例が増えているよ♫←「これについては後日、noteにまとめてもらうつもり♬」と。娘ながら、またかよ( *`ω´) でも、それは興味深いね!
さて、サラリーマンで1,000万円プレーヤーの人達って、どんくらいいるの?
全サラリーマンの何%⁇
たった5%ですよ!
勿論、かかる経費が違うから一概に収入として比較してはいけないけれどね。
「ただ、最近のできる農家をなめないでほしい🎶 そして間違っても、経営能力に長けた農家が消費者を裏切ることはない!」と。娘ながら、ははぁー、感謝しておりまするm(_ _)m
参考資料
・統計の基礎知識
http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1660.pdf
・農家の人口減少について考察してみる:農ledge(2019.02.05.)
http://nou-ledge.com/2019/02/05/190205_agricultural_-population/
・サラリーマンの年収:DIAMOND online(2020.02.27.)
https://diamond.jp/articles/-/228902
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました♪
父に代わって御礼申し上げます。
「あくまでも、皆様のご参考になれば」とのことです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?