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【風水コラム】 風水とは

実は2019年8月〜2020年1月まで風水を習っていました。なぜかって?それはもちろん健康(と諸々の運勢アップ)のためです(笑)
正確には九星気学をちょこっとかじる→吉方位旅行に効果(主に金運)を感じる→吉方位に引っ越ししたい→越すならできるだけ運気のいい家を選びたい→「そうだ、風水やろう」(そうだ、京都行こうのノリで)です。

最初は書籍で〜と思っていたのですが、ネットで調べても本屋で立ち読みしても、それぞれ書いてあることが違って「これが正解!」というものが見つからず…。だったらなるべく本格的な内容を学べて、かつ分かりやすく怪しくなさそう(重要)な先生に習おう、ということで黒門アカデミーの外部認定講師の先生から学ぶことにしました。内容は原書重視の中国伝統風水です。

風水というと「西に黄色」「財布の色で金運アップ」などを思い浮かべる方も多いと思いますが、本場の風水はそんなお手軽要素はゼロです。

風水をざっくりまとめるとこんな感じです。(※教科書通りでなく私なりに噛み砕いています)

風水とは

大地の気の流れを把握し、調整・活用する術。
大元は龍脈から龍穴というパワースポットを探し、地理的に良い気の得られる場所に国や都を築いて繁栄させるためのものでした。それが一族の繁栄を願うためにも使われるようになり、お墓や住居にも適用されるようになりました。
現代日本ではこの住居をみる風水(陽宅風水)がメインです。

地理風水…大地形を見る風水
陰宅風水…お墓を見る風水
陽宅風水…住居を見る風水

陽宅風水を見るときの判断の種類

巒頭(らんとう)…目に見える形の吉凶
理気(りき)…目に見えない気の吉凶
外局(がいきょく)…家の外を見る
内局(ないきょく)…家の中を見る

家の外と中でそれぞれ形の吉凶と気の吉凶をみます。ここでもう「西に黄色」とかそんな単純な話でないことはわかると思いますが、さらにこの理気には複数の流派があります。

・八宅派(はったくは)
・三元派(玄空派)ー 玄空飛星派
(げんくうひせいは)
・三合派
(さんごうは)
・紫白九星派(しはくきゅうせいは)
中身まで習ったのはこの4つで、実際にはもっとたくさんの流派があります。流派が違えば当然結果が異なるので、それらを複数重ねて吉凶を判断します。八字派(はちじは)、金鎖玉関(きんさぎょくかん)、五鬼運財法(ごきうんざいほう)などを重ねて使ったりもします。

陽宅三要と各方位の象意

・門(玄関)…吉方位にあるのが望ましい
・房(寝室)…吉方位にあるのが望ましい
・炉(キッチン)…凶方位にあるのが望ましい
家の中で吉凶を見るときに要となる場所です。この三つと水回りは影響が大きいです。

各方位には八卦(はっけ)が割り振られており、例えば北西の八卦は(けん)で、五行は金、色は白、人物は父親や目上の男性、人体は肺・大腸・皮膚、社会的なものでは大企業や公務員、交通、都会などを意味します。同様に紫白九星派の九星にもそれぞれ意味があります。

例えば北西の玄関に巒頭でも理気でも凶が重なっていて、九星で病気の星が巡っていた場合、その家の主人に病気の問題が起きやすく、それが原因で家庭にも悪い影響が出そう、などと判断します。

総合判断

風水師はこれらを総合的にみて、ベッドの位置を移動したり、五行の相性が悪い部分を調節したりして良い気を取り入れ、悪い気を弱めるわけです。1つの流派で見たら大吉でも他の流派では大凶だったり、家族で吉凶が異なったりするので、めちゃくちゃ複雑だし大変です。ここでプロの力量の差が出るんだな〜としみじみ思いました。ちなみに風水グッズを置けば凶を吉に変えられるということはないです(凶作用を弱めることはできても無にはできません)。

終わりに

入門編のようなやさしい内容だと思っていた方には申し訳ありません…!
中国発祥の四柱推命・中医学・鍼灸などと同様で、全然やさしくないし、理論さえ学べば誰でもできるようにはならないのが風水です。

メディアに出ている風水師や風水研究家の方は、分かりやすさを重視して一部の要素だけ抜き出して話していたり、日本独自の「家相」や「九星気学」を「風水」と言っていたりするので、伝統風水とは別物と認識しています。

これから家を建てる方やしっかり風水を取り入れたい方は、巷のお手軽な方法ではなく、伝統風水を使っている風水師を探すことをおすすめします。

需要があるかは分かりませんが、反響があればまた書きます。

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