【ネタバレ感想】ヲタクに恋は難しい 小説版
ヲタクに恋は難しい 小説版 発売おめでとうございます!
ざっくり感想。ネタバレあり。
ネタバレ具合もざっくり。偏りがすごい。
■さいしょに結論
面白かった。
宏嵩好き、はなちゃん好きな人はマジでお祭りになると思う。
■各話タイトルと感想
〈初恋と失恋〉
宏嵩視点。宏嵩と成海の過去話。
原作マンガでも印象的だった宏嵩の失恋話までの過程。
一度離れてから知る恋心はツライ…。
ゲームソフトに成海の描いたシールを貼ってるシーンがあるんだけど、2人の関係性を如実に表しててグッときた。だからこそ、その後の喪失感がエグい。
宏嵩が成海のことを好きになる過程がじっくり読めて好きな話。
〈終わりの続き〉
宏嵩視点。社会人になってからの宏嵩の話と、成海との再会まで。
個人的にタイトル好き。
貴重な樺倉さんの喫煙シーン。プロフィール的にたぶん原作本編で登場しない?かもなので樺倉さんファン的には嬉しいシーンかも。
〈「大事なヲタク友達」〉
宏嵩視点。成海と再会してからの話。
宏嵩の切実な気持ちが胸に迫る。
個人的に大好きな話。
〈遠回リスタートライン〉
宏嵩視点。「採用!」後、つきあい始めたばかりの宏嵩と成海。
宏嵩よりも恋愛経験値の高い成海が動揺してるの非常にかわいい。
宏嵩の行動がいちいち成海のこと好き!って主張してて、前項を読んだ後だと完全に宏嵩に肩入れして読んでしまった。
〈二藤屋捕物帳〉
パロディもの。ほのぼの話+ちょっぴり推理もの、ギャグ。
樺倉先輩のビビり方好き。
本書で初めてこーくんが出てくる。尚とのやり取りがかわいい。とてもかわいい。
〈桜城光のフレンドリスト〉
光視点。尚との初対面から友達になるまで。
こーくんもかわいいけど、こーくんの視点から見た尚もめちゃくちゃ眩しい。
こーくんって最初っから尚の行動には首傾げつつ、尚の存在そのものは拒否ってないよね。かわいい。好き。
こーくん、ケンちゃんとよっくんが高校の時同じクラスだったのにマジで覚えてなかった。こーくん本当にこーくんだなぁ。ケンちゃんも。笑う。
尚がこーくんと遊べることにすごいはしゃいでて、本当に嬉しそうで、それを受けてこーくんも嬉しそうで、幸せの永久機関だった。読者も嬉しいよ。すき。ふたりともかわいい。
原作マンガ5巻の性別バレから仲直りまでのくだりが駆け足だった。
絶妙に原作マンガ読み返したくなった。
〈天邪鬼と意地っ張り〉
花子視点。樺倉との初デート。
個人的に一番ドキドキしながら読んだ。
はなちゃんの樺倉先輩への想い、いじっぱり加減、樺倉先輩の初々しさ、口は悪いけどはなちゃんとの距離を縮めようとする姿が最高だった。
これはマジで皆に読んで欲しい。
樺花レポリューションが起こる。
原作マンガと小説版、媒体を分けることで生まれるカタルシス。
〈オミアイ協奏曲〉
パロディもの2。現代社会にメイド職がある世界観。
宏嵩に仕える成海。本書では貴重な成海視点の話も。
成海はこういう状況でどんな行動を取るのかなーと思ったら意外と繊細な反応でホロリときてしまった。
この設定の中では元カレ事情とかどうなってるんだろうとか考えたら負け。
最後はハッピーな話。
■小ネタ・衣装・シチュ(主に挿絵)
・宏嵩・成海の中学時代
・樺倉先輩の喫煙シーン
・はなちゃん・樺倉先輩の初デート服
・はなちゃんの男装執事
・宏嵩・成海・尚の和服 など
■まとめ
文章がすっきりしてて、小説読み慣れてない自分にも読みやすかった。
宏嵩・花子・光のメガネ組の心情を丁寧に書いた作品が多くて、原作マンガの補完ができたり、見え方が広がったりして楽しかった。
個人的には、パロディものもいいけど「原作に沿った話がたくさん読みたい!」と思った。
こうなってくると成海・樺倉・尚哉の裸眼組視点の話も読みたくなるので、原作マンガの今後がさらに楽しみだし、
小説版第二弾もあるなら是非読みたい。
■個人的に好きな話三選
・「大事なヲタク友達」
・桜城光のフレンドリスト
・天邪鬼と意地っ張り