日本で国際危機は起きうるか

「日本国債の危機は起きうるか?」



国は「日本国債はほとんど国内で買われているから、外資による売り浴びせなどの危機は起こらない」と主張します。



しかしこの財務省が堂々と公表している資料を見れば、そうではないことははっきりします。この財務省の資料には、外資が日本国債を買う割合が年々増えており、しかも財務省自身


「財務省では、銀行や生命保険会社等の国内機 関投資家のみならず、海外投資家の国債市場への参加や国債の保有促進に向けた取組を進めるとともに、 個人投資家の国債保有促進に向けた取組を進めてきました」。



そうです。財務省は自ら外国資本に日本国債を積極的に売り込み、その努力が実ったのかどうか、実際にこの資料に分かりやすい棒グラフが載っていますが、年々外資による日本国債購入は増え、文中28ページの解説とグラフにある通り、「令和3年 12 月末には、海外投資家による日本国債の保有割合は 14.3%、保有 額は 174.6 兆円となっています」ということです。



日本国債は主に国内で買われているから外資による介入を受けない、などと言う事はありません。この資料の通り、ほかならぬ財務省が積極的に海外投資家に日本国債を買ってくださいと呼びかけており、令和3年当時でも既に海外投資家の国債保有割合は14.3%に達しているのです。従って、アジア通貨危機の時に見られたように、外資が日本国債を戦略的に大量に買ってその値段をつり上げた後、一斉に売り浴びせて日本国債が紙切れになるという可能性は、否定出来ないのです。



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