横山航路

短歌の勉強中 うたの日では岳琉だったり

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【検証レポ】元文芸部員が本気で”うたの日”やってみた結果!!!!

概要こんにちは。横山航路です。 地方の大学に通いながら細々と俳句や短歌を作っています。 さてこの記事は、うたの日初心者の僕が3週間ほど投稿してみた結果をレポ形式で書いていく中で、うたの日の良さやちょっとした攻略法(?)をお伝えしていくことを目的としています。 すこしでも短歌やうたの日に親しみを持っていただけたなら幸いです。 そもそも”うたの日”って?うたの日をざっくりと説明するなら「ネット上で毎日歌会ができるサイト」です。 大まかな流れとしては ➀二時間ごとに設定され

    • 【短歌】”ペペロンチーノ平凡”という多面体

       こんにちは。横山航路です。  地方の大学に通いながら細々と短歌や俳句を作っている者です。  さて今回は、ある一人の(元)高校生の短歌作品について取り上げたいと思います。大学進学後も大学短歌会で活動し、卒業後の現在も同人サークルなどで活動されている方なんですが、この記事ではその高校時代の作品のみにフォーカスして紹介していきます。  この記事を通して、すこしでも短歌や彼の作品に興味を持っていただけたら幸いです。 その名は”ペペロンチーノ平凡” 先にネタバラシをしてしまうと

      • 【短歌】けむり 6首連作

        ひとりにはさみしい部屋でいつぶりのたばこだろうかすこし苦くて 勢いで捨てた灰皿 このひとと永遠だって思えたあの日 おとなげのなさが自慢でライターに精いっぱいの八つ当たりする 妊娠ももうしばらくはなさそうで箱を警告文ごと捨てる そのためにやめたたばこであのひとを思い出すときやや痛む肺 けむりごとすべて吐くから換気扇そのうるささでずっと回って

        • 【短歌】なくしぐせ 5首連作

          きっかけは思い出せない 花びらが落ちていてすぐ踏みつける癖 組んだ手をすり抜けていく風がいてほろびるまでの息継ぎをする 気をつけて生きていました でもたった一度落としてそれきりの鍵 きっともう探しに来ない持ち主の名は消しごむに刻まれたまま 一面の雪で無かったことにする隣の家の屋根の色さえ

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        【検証レポ】元文芸部員が本気で”うたの日”やってみた結果!!!!

          名月、鶏天丼と希死念慮

          気が付けば財布の金はあらかた姿を消していた。なけなしの残金もコンビニに売れ残っていた鶏天丼を買ったら消えた。心の中で貯金貯金と唱えながらアイスを我慢した三日前の自分になんと侘びようか。取り返しのつかないあれこれを考えながら自転車を漕ぐ。 見上げれば雲一つない夜空が広がっていて、その真ん中にはあたかも支配者然とした名月が居座っていた。何も努力しなくとも人々に見られて愛でられる月は、きっと俺を馬鹿にしている。みんなから必要とされ求められている月は、きっと俺を見下している。そう思

          名月、鶏天丼と希死念慮