見出し画像

10_養護学校を卒業しました!【友達のこと編】

こんにちは、イラストレーターのアキタヒロミです。

私の養護学校、療育センターで過ごした2年間の記憶の大半は、今回書かせてもらう友達との思い出です。
20代でお空へ行ってしまった彼女から教えてもらった、たくさんのことをまとめました。どうぞ、お付き合いくださいませ。

ともだちタイトル

1.出会い

療育センターに入所した当初は、別の病棟、病室でしたが、手術に向けて移動した病室で2つ年上のその友達と出会いました。
人見知りだった私とは逆に、とても人懐っこく、誰とでもすぐに仲良くなれる子。どんどん話しかけてくれて、一気に私の入院生活が楽しいものになりました。

2.教えてもらったこと

車いすウィリーを教えてくれたのもこの友達。
物知りで、器用で、好奇心旺盛な彼女とたくさん一緒に遊び、いろんなことを教えてもらいました。

画像5


◾️お絵かき
先生と交換絵日記をしていたその子ノートには、いつもかわいいイラスト。
もともと絵を描くことが好きだった私も、真似をして先生に提出するノートには毎日絵を描くようになりました。
2人でリレー形式の絵本を作り、描いては見せ合いっこしてました。

◾️お裁縫
とても手先が器用な子で、彼女の縫い目は手縫いなのにミシンのようでした。
波縫い、本返し縫い、まつり縫い、ブランケットステッチ、玉止め、玉結び、そして、糸がもつれた時の解き方のコツまで。書き出してみて、改めてすごい!
教えてもらいながら、巾着(マチの付け方も)、ミニバック、お守り、フェルトマスコットなどたくさん一緒にハンドメイドを楽しみました。
私の裁縫の先生は彼女です。

◾️リコーダー
聴いた曲を、自分で音を探してリコーダーで上手に吹いていた彼女。
エレクトーンを習ってて、もともと音楽は好きだったので、教えてもらって一緒にたくさん吹き、ますます音楽が楽しくなりました。

◾️英語
英語も得意だった彼女。毎日のように教えてくれて、中1の英語の教科書前半数ページは読めるようになっていました。
筆記体も教えてくれたので、小学生の時から大文字・小文字すべて書けるようになりました。

◾️食べれる木の実・草
自然豊かな場所で生まれた彼女は、草花、植物の知識も豊富でした。
どの木の実、葉っぱが苦いか、甘いか、すっぱいか、熟知。
「桑の実」をはじめて食べたのも療育センター入所中でした。

敷地内には、松林があり、散歩コース、遊具などもありました。
そこでみつけた渋柿で「干し柿」を作ったり、梅を取ってきて「梅干し」を作ったりもしました。

◾️生き物のこと
小判草を使ったカエルの釣り方。メダカの捕まえ方、飼い方。
病棟の前の足洗い場に水をためて、2人で池をつくり、捕まえてきたカエルや魚を飼育・観察。(自由にさせてくださってた看護師さんにも感謝です)

画像2

▲ここでカエルやメダカを飼っていました^^

夏休みは、母が電話をかけてきてもつかまらないくらい、毎日、外(施設内)で遊んでいました。
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃

中学生になり、はじめた部活は吹奏楽部。
リコーダーの親分のようなクラリネットを担当し、高校生・社会人になっても続けていました。
英語は、みんなより最初出来ていたことで調子に乗り、その後挫折(笑)。
現在の私の職業はイラストレーター そして、ハンドメイド作家。

画像1

彼女は、私の人生に影響を与えてくれた人物NO.1です!!

4歳双子の娘たちと自然の中で遊ぶ時も、当時教えてもらったことを思い出し、伝えています。

3.不思議なめぐりあわせ


養護学校卒業、療育センターを退所後、私は地元で中学生となり、彼女はそのまま施設で過ごしていました。

そして月日が過ぎ社会人となり、夫とのお付き合いがはじまりました。
そして、その数日後、彼女はお空へ旅立ちました。

その時は気がつかなかったのですが、しばらくして、彼女と夫の誕生日が同じということが判明!!
この事実とタイミングに、勝手な想像でしかありませんが、引き合わせてくれたのかなぁ・・と、感じています。

今年ももうすぐお誕生日の7月がやってきます。
夫のお誕生日をお祝いするたび、彼女の笑顔を思い出し、決して忘れることはありません♡

*もうひとつ、出産前の彼女にまつわる不思議な出来事を以前ブログに描いています。もしよろしければご覧くださいませ ←Click

画像3


𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃

人生の大半を病院や施設の中で過ごした彼女ですが、その中で出会う人たち、本などから多くのことを学び、知識をもち、誰よりも明るく、力強く生きていました。

 ‥‥‥‥‥‥

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回は、【まとめ編】へと続きます。



この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?