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私の、すべらない話 ② しりとり

これは、私が大学時代、寮生活の友人から聞いた話。

その友人は、A君とする。

A君はその日、帰ってくるのが遅くなった。

時間は夜の9時くらい。

晩御飯や、風呂を済ませて、ベッドで横になったのが10時くらい。

周りは、静まり返っていた。

体も疲れたし、そろそろ寝ようか。

スマホを見てだらだらしていた。

すると、話し声が聞こえてきた。

A君の家の窓を開けた、すぐ前に、老夫婦が住んでいた。

楽しそうな話し声がいつも聞こえてくる。

その話し声を聞いてA君は、ほのぼのしていた。

その日も仲良く会話。

平和だなあ、と思っていた。

そのうち、しりとりが始まった。

りんご

ごりら

ラジオ

・・・

そんな感じで、ほのぼのした、しりとりが続く。

いいなあ。

僕も将来、あんな、ほのぼのした老後を過ごしたいなあ。

A君がのほほんとしていた、その時だった。

「ラーメ!」

あ!

おばあちゃんが、「ん」言うてしもた。

終わった。

A君は思った。

しばらく沈黙が続く…

その時だった!

「んま!」(馬)

おじいちゃんが叫んだ。

A君は1人で、くすりと笑ってしまった。

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