見出し画像

アメリカで新型コロナ・ワクチン接種(副作用は?!)

アメリカの東海岸在住です。
こちらの新型コロナのワクチン事情、
そして、2回接種した体験をお伝えします。

ワクチン接種の進捗状況

アメリカは州によって接種の進捗がだいぶ違うのですが、
私が住むニューハンプシャー州では、

昨年末に医療関係者や警察・消防などへの接種から始まり、

65歳以上の高齢者、持病を二つ以上持つ方、障害者(未成年の場合はその家族)、刑務所職員への接種予約が始まったのが1月26日。

50歳以上が3月22日。
40歳以上が3月29日。
30歳以上が3月31日。
16歳以上が4月2日。

と順次予約可能になりました。

進捗状況は、大学などから通達がきました。もちろん、州のウェブサイトでも確認できます。

喜んで接種する人々。 怖くないの?!

私の周りはリベラルな大学関係者がほとんどなので、
順番が回ってきたら接種するのが当然みたいな感じでした。
会う人みんな、「予約した?」「いつ受けるの?」「もう受けた?」「受けてきたよ!」
と、とにかく嬉しそうに話しかけてきます。

わたしは副作用が怖いなと思って少しためらっていたので、
試しにそれを言ってみると。。。
まるで科学を信じない保守派であるかのように扱われました。

日本で様々な議論が展開されているのを耳にしているので、
私の周りがどうしてこんなにすんなりワクチンを受け入れているのか、

とにかく不思議でした(笑)

わたしのいる大学では、
5月初めには、大学で学生のための一斉接種が行われました。
秋学期にキャンパスで過ごす条件に、ワクチン接種が含まれたので、
実質的には強制接種です。

教職員の私は強制ではないのですが、
国外に出たり、大学の活動に参加するための条件になりつつあるので、
わたしも恐る恐る接種することにしました。

オンラインで予約

予約はオンラインで行いました。
基本情報を入力。
会場選びは、郵便番号を入力すると、
接種会場と開いている日にちが提示されます。
車で運転して20分以内に7つくらい会場があり、
好きな接種会場を選んで、いくつか健康に関する質問に答えたら、

予約完了です。

どのワクチンに当たるかは行ってから分かるのがほとんどですが、
未成年はファイザーワクチンでないといけないらしく、
未成年が行くべき会場は記してありました。
そこに行けば確実にファイザーを打てる!と思い、その会場を選びました。

1回目の接種

1回目の接種はウォールグリーンズという大手の薬局でした。
ここは薬剤師さんたちが普段の業務と並行して接種を行なっているため、
普段の業務の窓口にも、ワクチンの窓口にも行列ができていました。

幸い、ワクチンの列のほぼ先頭だったのですが、、、
基本情報の入力だけで30分以上、
それから、接種までさらに30分近く。
1時間くらいかかってしまいました。

他の接種者は待ちきれなくてイライラ。
スタッフに声を荒げる人もいました。

接種時は薬剤師のお姉さんが出てきて、えい!と打ってくれました。
ファイザーのワクチンでした。
痛めの注射だなという感じでした。

接種後は店内を15分くらいぶらぶらして、何もなかったら帰っていいよという感じで、誰も監視していないので、皆さん、すぐ帰っていました。

日付、接種したワクチン名、会場名が手書きされたカードを
証明書としていただきました。

2回目の接種

1回目の接種会場で2回目の予約もしたのですが、
同じ場所に行きたくなかったので、オンラインで会場を変更しました。

2回目の会場は、大型モールにある潰れた大手デパートの空き店舗でした。
この州では、こうした空き店舗が接種会場として大活躍しているそうです。

駐車場に着くと、会場の前には、警察の車が止まっていました。
中に入ると、ガランとした空間の向こうからこっちだよと言われ、
見ると、受付には軍服のお兄さんが。

お手伝いとして、州の陸軍と空軍が各地接種会場に出動しているようです。

免許証と1回目の接種証明書を渡すと数分で手続き完了。
ここはモデルナも接種しているのですが、
1回目がファイザーだったので、
ファイザーと書かれた札を渡され、接種場所へ。

そこには、消防署の方々がいました。
軍服を着た別のお兄さんが注射器にワクチンを入れ、
消防署から派遣されたスタッフに手渡して、
そのスタッフが注射するという感じです。

2回目の接種は1回目よりかなり痛かったです。

接種後は、2メートル間隔でパイプ椅子がたくさん置かれたスペースに行き、様子を見たい人は15分待つという形です。

その後は、また別の軍服のお兄さんにワクチン証明書を確認してもらって、
なくしたときのために写真を撮っておいてね!
プライマリーケアの医師に送っておくといいよ!
旅行の時に使えるから大事にしてね!
と、親切なアドバイスをいただきました。

そして、ワクチン接種のステッカーをもらって終わりです。

画像1

副作用は?!

ワクチンについての副作用は、先に接種した友達から聞いていたのですが、
それぞれ全然違っていたので、あまり参考にならず。

個人差が大きいというのは分かっていたのですが、
自分は副作用がひどかったら?と考えずにはいられませんでした。

1回目の接種では、夕方に注射し、
夜には注射した腕が痛くなって上がりにくくなりました。
結構ひどい頭痛もありました。
でも、次の日には回復しました。

2回目は副作用がかなりひどい人がいると聞いていたので、
接種前にご飯やスープを作り置きし、
仕事に支障がないように、あえて土曜日に受けたのですが、

正解でした。

土曜日の夕方に接種して、
すぐに腕が軽く痺れ始めたのを感じたのですが、
1時間ほどすると気にならなくなり、
気分転換にケーキやらパンを焼きました(笑)
寝る前に頭痛があるなくらいでこの日は終わりました。

が、次の朝、目覚めると熱があり、
最大で37.5℃くらいの微熱だったのですが、
一日中、頭痛があり、皮膚もヒリヒリして、だるかったです。
なので、のんびりと1日寝て過ごしたら、

幸いなことに、月曜日の朝には回復しました。

さいごに

アメリカは州によって接種の順番や仕組みが違うのですが、
周りの友人はもうほとんど受け終わっている状況です。
これは、リベラルな大学に所属しているからというのもあるのですが、
日本人の友人以外でワクチンが怖いという人にはまだ会っていません。

中西部にある母校が学生全員にワクチンを義務付けると先日発表したら、
SNSには「科学を信じる!」というメッセージが。
科学を無視したトランプとその支持者に対するメッセージとして使われていた言葉なのですが、ワクチン接種が政治性を帯びて語られているのが分かります。
「選択肢があってもいいはずだ」とか「副作用が心配」という声には、あまり寛容ではないリプライが。。。

そういう風潮もあり、
大学やその周辺の町ではワクチン接種が進んできたため、
これまでなかった対人のイベントなどが次々と再開されています。
うちの大学は、昨年できなかった卒業式も、対人で行うようです。

キャンパス内ではまだマスクは義務付けられていますが、
キャンパス外では、マスクなしでも大丈夫というところも出てきています。

このまま以前のような生活に戻るのか、まだ分からないのですが、、、
確実に人との距離が近くなっているのは感じています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?