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読んでくれているあなたは僕のカウンセラー

正解には思い出せないが、19歳(1999年頃)に性同一性障害当事者としてのホームページを始めた。当時、ジオシティーズだっただろうか、無料ホームページサービスが盛んで、デザイン学校に行ってたのもあり、手軽に作成できるサービスに飛び乗った。

そこにはリアルには出会えなかった当事者達がいて、各々の思いを発信し、気が合えば友達になり、今でも会ったり、連絡を取り合う友人が全国に少しばかりいる。

当時、最初のホームページでは性の違和で辛いというより交流が多かった。思い描く将来像が違っていても、なんとなく仲間意識があった。
そのホームページをやめた後、これがなんとなくしか覚えてないんだが、僕は思いの丈をぶつけていたホームページをしていたようだ。

今かけがえのない友人がそこから繋がったと知ったが、思い出そうとしても思い出せない。多分、その時期は激動の日々だったからか、記憶が飛んでしまっている。とても残念だ。

僕は最初のホームページからその時の気持ちを発信していた。このnoteの様に、恥ずかしげもなく、開けっぴろげに。

それは僕にとってカウンセリングのような事で、文字に起こしていく過程で整理していく。自分の心にあるひっかかりが何なのか。

そして匿名であるからできる。例えば「これは全部ウソです」と言えば終わり、そこに真実はなくなる。一人のリアルを発信しているのに、それが本当かは誰にもわからない。

だから書ける。

でも、このnoteはちょっとのリアルを含ませた。子供の頃の写真やプロフィール写真を使い、僕がどんな人かを想像してもらう。もっと身近に感じてもらいたいから。もしかしたらこの先お会いするかもしれないから。

そんなわけでnoteを読んでくれている方々は僕のカウンセラーなのだ。この匿名さが僕を救っている。リアルでは話せない事を聞いてもらう。反応してもらう、言葉を、感想をいただく。


それがリアルな僕の心の安定に繋がっている。

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