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(094) 「教える技術Zoomセミナー」のレクチャービデオと質疑応答

2020年11月22日(日)

皆さん、こんにちは。

2020年11月19日(木)に「教える技術Zoomセミナー」を開催しました。このセミナーは『世界一わかりやすい教える技術』が技術評論社から新装発売されたことを記念して企画されました。全体は90分で、50分を私のレクチャー、30分を質疑応答にあてました。参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

この記事では、そのレクチャーを収録したものをお届けします。48分の動画です。また、レクチャーのあとでチャット欄で受け付けた13個の質問とその回答もあわせてお届けします。お楽しみください。スライド資料もあります。スライド資料をプリントして、ビデオを見ながらメモすると効果的です。

質疑応答

Q01 ウェビナーが急速に増えてますが、セミナーと講座、講義との違いを向後先生はどの様に整理されてますか?

オンラインか対面かということでは、私はあまり区別していません。それよりは、セミナーや講座の目的が何なのかということでやり方を変えています。情報伝達と質疑応答が目的であれば、レクチャーの時間と質疑応答の時間をほぼ半々くらいで取ります。一方、参加者の体験が目的であれば、グループワークを対面あるいはブレイクアウトルームで実施します。そのときは、私のレクチャーはあくまでも補足的なものとなります。

Q02 学校は「レッスン」しかしていなくて学校外での「ゲームが必要とのことですが、いまの学校で「ゲーム」にあたる実践は、どんなものになると思われますか?

学校でゲームにあたるものは「プロジェクト」や「研究発表」などのイベントになると思います。こうしたゲームが実りあるものになるためには、先生の基本レッスンと指導が重要なのです。

Q03 3ステージモデルで「学校での学習(認知スキル)」を考えた際、入門・中級レベル(ほとんどの生徒や学生でしょうか)では先生はあまり関わらない方がよいということでしょうか?(中下位層の生徒や学生に手をかけている感じがしますが)

そうです。先生があまり関わらなくても自動的に進むようにプログラムを設計するのが大事です。そうして余裕を作っておいて、その時間を中下位層の生徒のフォローに振り向けるのがいいと思います。

Q04 私は現在博士後期課程に在籍しております。博士学生が近い将来大学で教える技術を身につけるにはどのような学習や訓練が必要だとお考えでしょうか。

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