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私の卒論ゼミを一通りトレーニングとして受けてもらいたいと思うこと

2022年1月17日(月)

今週末から来週にかけて、通学ゼミ生とeスクールゼミ生と大学院生の研究発表会を予定しています。対面開催にして、小規模な打ち上げをしようと計画していましたが、おりからの感染者数増加と大学からの要請もあって、全面的にZoom開催としました。残念ですが仕方ないですね。

私のゼミでは、卒論のテーマは割と自由です。直接、インストラクショナルデザインに関係していないテーマでもOKとしています。一方で、研究方法については、テーマに関わらず全員が同じ研究方法を使い、それを学んでいきます。

具体的には以下のようになっています。

・3年次の春学期:文献検索とレビュー、半構造化面接(質的分析)
・3年次の秋学期:質問紙調査(量的分析)
・4年次の春学期:テキストマイニング(KJ法とKHCoder)
・4年次の秋学期:卒論の加筆と形式のチェック

卒論ゼミというのは個別のテーマ、個別の方法論で指導するべきだという意見もあるでしょう。しかし、私はこの段階では完全に「トレーニングの一環」として捉えていますので、ゼミ生全員が同じ方法論を体験的に学んでもらうという方針です。

個別指導は大学院以降の話だと思います。とはいえ、私の大学院ゼミ生は、他の大学から修士課程あるいは博士課程に入ってくるケースがほとんどです。ですので、内心は「私の卒論ゼミのコースを一通りトレーニングとして受けてもらいたいな……」と思うことがしばしばあります。

「芸は身を助く」という言葉があります。インタビューの仕方と質的分析法、アンケートの作り方と量的分析法、そしてテキストマイニングの方法、こうした技量を身につけておくことは、どんな領域に飛び込んだとしても自分の芸(専門性)として活かすことができるのではないかと思います。

ps.

卒論ゼミのコースデザインについては次の記事でも書きました。ご参照ください。

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