【研究】疑うことが研究者へのステップ
水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。
前回は、実験参加者が1人でも実験はできるということを説明しました。これをシングルケースデザインと呼びます。たとえば「早く宿題やって」と声がけをしても宿題をやらない子どもに「待っててあげるから、宿題やってみて」という声がけに変えたら宿題をやるようになるかというような実験です。
■ まず「早く宿題やって」といういつもの声がけをして、宿題をやるかどうかをデータとして取るのですね。
□ そうです。これが「A-Bデザイン」のAの期間です。これを「ベースライン期」と呼びます。
■ ベースライン期はどれくらいの長さですか。
□ 宿題が出ない日もあるでしょうから、1〜3週間でしょうかね。
■ それでデータを取ったら、次は「待っててあげるから、宿題やってみて」にセリフを変えるのですね。ワクワク……
□ それがBの期間です。「介入期」と呼びます。
■ 介入期もベースライン期と同じように1〜3週間のデータを取るのですね。
□ そうです。
■ データはどう取ったらいいですか。宿題をやったら◯、やらなかったら×でいいですか。半分くらいやったときはどうしましょうか。
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