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032 [おとなの遊び] 遊ぶように生きる

「遊ぶように生きる」

本のサインをしているときに「何か一言入れてください」と言われたので、思いついた言葉が、

「遊ぶように生きる」

だった。

本当に遊ぶように生きることができたら楽しいだろう。つらいことも、苦しいことも、その次のどんでん返しのための伏線なんだ。すべてが遊びを盛り上げ、楽しくするための仕掛けなんだと思って生きる。

遊びや趣味を大切に取り扱う

だから私は、遊びや趣味は、社会適応のバランスを改善したり、メンタル自己回復の一環として、大切に取り扱ったほうが良いと思っているし、どんなかたちであれ、遊びや趣味に夢中になれる時間を持っている人は幸いだと思う。/そして、遊びや趣味を無駄だと断じたり、「コスパが悪い」のひとことで切り捨てたりするのは、あまり利口なやりかただとは思えない。一人の人間の社会適応を成立させて、バランスをかたち作っている要素は、そんなにシンプルではない。また、シンプルであるべきとも思えない。/遊びや趣味も、生きていくための大切な手札であり、人生を支える要素のひとつなのだから、ちゃんとお手入れして、ちゃんと長く楽しんで、豊かにしていくのが望ましかろうと思う。

http://www.huffingtonpost.jp/toru-kumashiro/hobby-mental_b_17035350.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001

遊びや趣味を大切に取り扱うということは、具体的には、遊びや趣味の「優先順位」を上げることになるのだろうと思います。遊びや趣味のスケジュールをまず最優先で押さえておけば、結果としてそれを大切に扱ったことになります。

次の記事では「仕事を最優先」にした結果、遊びや趣味が「空いた時間」に追いやられてしまい、その結果としてその時間が取れなくなるということを指摘しています。

仕事を最優先に考えることをやめる

結論として、「仕事が忙しい」のと「他のことをする時間が無い」とは同義ではなく、論理的に繋がってもいません。少し聞くと、変でないように聞こえるのは、「仕事が全てに優先する」という全く別の考え方を無条件に組み入れてしまっているからです。常に「仕事を最優先」で、「(趣味等の)他の事は休みの日にとか、空いた時間に」という考え方だと、毎日6時とかに家に帰れる例外的な方々を除くと、ほとんど「仕事以外のこと」に時間を費やすことはできません。

http://www.huffingtonpost.jp/hikaru-adachi/busy-with-work_b_6195884.html?ncid=engmodushpmg00000003

人生は短いのです。スポーツもしたいし、美術館にも行きたいし、映画も観たいし、コンサートにも行きたい。自分の興味のあることを調べたいし、趣味に時間を使いたいし、旅行にも行きたい。こんなにたくさんのことがしたいのに、仕事最優先主義を取っていたのでは、時間はありません。唯一の解決策は、優先順位を変えることです。それ以外にありません。

とはいっても、仕事はしなくてはなりません。となれば、どのようにすれば仕事の質を高め、それにかける時間を短くするかということを考えなくてはなりません。つまり、生産性を高めるということです。次の記事はその手順を示しています。

生産性を高めるための実践をすることで意識が変わる

例えば「会議」。会議時間の短縮に熱心な企業は多いが、成果を2倍3倍にしようとする企業は少ない。時間が短縮できても意思決定の質(=成果)が下がれば生産性が向上したとは言えない。会議の生産性向上には「この会議で何を意思決定するのか」を事前に明確にすることが必要である。アジェンダや議案リストは体言止めにせず、「来年度予算について全員の賛同をもらうこと」などと書く。会議の終了時にはメールでアンケートを取り、参加者にその会議の生産性を主観的に評価してもらう。時間やコストの割に決定事項が質量とも十分なら緑、しょうもないと思えば赤、どちらでもなければ黄色。その色分けの積み重ねが、会議を、自然と生産性高いものに向かわせる。

http://www.keiomcc.net/sekigaku-blog/2017/06/post_728.html

つまり、生産性を高めるためには、意識を変えるのではなく、まず行動を変えることが必要なのです。今まで変えずにきたやり方ではなく、生産性を高めるための方法を考え出し、それを実行していくこと。その結果として、私たちの意識が変わっていくのです。

本当にやるべきことに手をつけないでいるために、いろいろな仕事を見つけてくる

なにをやるのでも、自分の忙しさを理由にして、やらない言い訳をしてはいけない。

それは、それが「言い訳」だからではない。言い訳をしていると、まるで「その言い訳が本当のことのように」信じ込んでしまうからだ。一度それを信じ込んでしまうと、本当にやるべきことが、それ以外の忙しさで、できなくなってしまうことが習慣になる。

本当にやるべきことを最優先にするべきだ。何も言わずに、それに着手しよう。そうすれば、忙しさを言い訳に手をつけないという習慣はなくなるだろう。

本当にやるべきことに手をつけないでいるために、いろいろな仕事を見つけてくるというのが本当のところではないだろうか。テレビを見たり、雑誌を読んだり、Facebookを眺めたりするのは、やるべきことから気をそらすためなんだよね。それを「気晴らし」と呼ぶ。気晴らしが終わったら、自分のやるべきことをすればいい。だけど、ずーーーーっと、気晴らしをしている自分に気づくことがある。

私が、自分じゃなくてもできる仕事を断るのも、メールの受信箱を常に空にしておくのも、「ああ、やらなきゃいけないことがなくなってしまった。じゃあ、自分が本当にやるべき仕事をやるしかないか」という状況をできるだけ作りたいからなのですね。「雑用」がなくなってしまったら、しょうがない、「本当の自分の仕事」をするしかないからね。

楽しみの前に苦しみを置こう

楽しみの前に苦しみを置こう。

自分の楽しみをリストアップしておく。

美味しいコーヒーを飲むこと。好きなテレビ番組を見ること。好きな音楽をガンガンかけること。ブログを書くこと。

そしてこの楽しみの前に苦しみを置く。

ちょっとがんばってやらなければいけないこと。締め切りが迫っている仕事。意志力を少し発揮して片付けなければいけないこと。やらなきゃいけないんだけど面倒くさいこと。

こうしたことを楽しみの前に置く。

そうすれば、苦しみは楽しみの一部になる。

さらに、やらなければいけないことを片付けた開放感で、楽しみは2倍になる。

たくさんのことを成し遂げたいなら、自分の楽しみをたくさん用意しておこう。

・元の記事のリスト

元記事のリストは以下の通りです。

・[おとなの学び] のここまでの話

[おとなの学び] のここまでの話は以下の通りです。もしよかったら読んでみてください。

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