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(001) テニススクールで上達する方法:他の人と一緒に学ぶとはどういうことか

ということで、2020年の「ファーストコンタクト」の一本目です。まだ形式というか、文体というか、どういう形で書いていくかが決まっていないので、とりあえず (001) というような連番をつけることにしました。連番をつけていけば、累積されていることが目で見てわかりますので、励みにもなるでしょう。去年よりも少しペースを落として、2〜3日に一本のペースで書いていけたらいいかなと思っています。どうぞおつきあいください。

今回はテニススクールの話から始まって、他の人と一緒に何かを学ぶこととはどういうことなのかについて書いています。

【要点】テニススクールのグループレッスンは日本独特のもの。その中で自分にあったクラスやコーチを選ぶことが大切。「楽しむ/汗をかく/技術的指導」のバランスを見て決めると良い。他に、レッスンの中でコーチと打つときとレッスン生同士で打つときの違い。レッスンの外でゲームをすることの意味。こうしたことはテニスに限らず、一般的にグループで学ぶというケースで視点に入れておくとよい。


Youtube動画をよく見ています。その中でもテニス関係の動画はチャンネル登録してあるものも多いです。実際にボールを打っているところを動画で見るのはとても参考になるからです。テニス動画の中でも最近よく見ているのは「テニスのいなちん」先生の動画です。

いなちん先生の動画は、コート上で実演してくれるものが多くて参考になります。ですが、この動画は珍しく室内で話だけを収録したものです。テニススクールで上達する方法について40分以上も語っています。その内容が面白かったので、紹介します。そして、私がそこから考えたことを書いておきたいと思います。

この話でおもしろかったことは、テニススクールのグループレッスンという形態は日本独特のものだということです。6〜8人のグループレッスンを90分前後で行うというのは日本では当たり前の形式となっています。しかし、アメリカではこういうスクール形式というのはめったになくて、多くは、個人レッスンか数人のレッスンの形式なのだそうです。その分、指導料は高額になっています。

6人前後のグループレッスンの形式が普遍的なものではなく、日本独特のものだというのがまずひとつ。その上で、いなちん先生はグループレッスンの中でどう考えていけば上達するのかを話しています。

そのポイントは、クラスの雰囲気やコーチを選ぶことが大切だということです。自分により良く合ったクラスやコーチを選ぶことです。それは、クラスやコーチによって「楽しむ/汗をかく/技術的指導」のどこに重点を置くかがそれぞれ違っているので、そのバランスを見て選んでいくということです。

次に、レッスンの中では、コーチと打つときとスクール生同士で打つときの違いがあるということも重要です。スクール生同士で打つときには、ラリーを続けること、ペースを合わせることに注意する。コーチはレッスン生に合わせてくれるので、思いっきり打ってよい一方で、スクール生同士では、自分勝手に打つのではなく、相手を見て、相手に合わせることが大事なのです。

最後に、スクールの中だけで完結するのではなく、スクール外でゲームをすることで得られるものがあるということ。ゲームをしていく中で、スクール内での練習の意味がわかってくるということです。練習のための練習をしていてもあまり意味はありませんし、上達も遅いのです。ゲームをすれば、練習の意味がわかりますし、そうすることで練習をもっと効果的なものにできるのです。

以上まとめておきましょう。これはテニススクールに限らず、誰かと一緒に何かを学ぶというケースで応用できることです。

(1) クラスや指導者を「楽しむ/汗をかく/技術的指導」のバランスを見て選ぶ
(2) 指導者との練習と、レッスン生同士の練習では、意識を変えること
(3) クラスの中だけで完結するのではなく、外での真剣勝負がレッスンの意味を作ってくれる

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