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【おとなの学び方】(5) スケジュール帳とジャーナリング

2023年10月7日(土)

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手帳術については人の数だけ流儀がある

手帳術についてはそれこそ人の数だけ流儀があるのだと思います。また、商品化された手帳も、古くは竹村健一の「これだけ手帳」からコヴィーの「7つの習慣手帳」、「ほぼ日手帳」までたくさんのものがあります。最近では、手作り手帳として「バレット・ジャーナル」も広まっています(私も影響を受けました)。

高い手帳も100円の手帳も、会社で配付している能率手帳も、自由に試してみればいいと思います。でも、ただひとつ言えることは、持っている手帳で人生が変わることなどないということです。人生が変わるとしたら、その手帳に何を書くかということだけが影響するのではないでしょうか。そのとき、手帳は自分の手になじむものであればなんでもいいのでしょう。

私は移り気なので、使う手帳も書き方もそれこそくるくる変わってきました。最近は、写真のように、A5判のマンスリースケジュール帳と同じA5サイズの5ミリ方眼のノートです。

スケジュール管理にはスマホやパソコンは使いません。このスケジュール帳だけです。2箇所以上にスケジュールを記録すると転記ミスがゼロではなくなりますので、この1冊だけで、スケジュールを管理します。このノートをなくすと大変なことになりますけれども、幸い今までそういうことは起こっていません。赤い表紙を選んでいるのは目立つようにするためです。

スケジュール帳を見開き1ヶ月(そして月曜始まり)のノートにしているのは、先のことが見通せるからです。野口悠紀雄の「超」整理手帳は8週間を見渡せる蛇腹式スケジュールが特徴です。これによって先の締切を見越して仕事を進められるというのが売りです。私の場合は、そこまで見渡せなくても、1ヶ月分を一覧できれば十分ですので、マンスリーにしています。1ページめくれば来月のこともすぐわかります。逆に、見開き1週間のウィークリースケジュールは使いません。先が見渡せませんし、分刻みの区分けは私には不要だからです。

A5判の5ミリ方眼ノートにはスケジュール以外の全てのことを時系列で書きます。ToDoリストも、アイデアも、議事録も、メモも、全て起こった順番に書き留めていきます。これが「ノート一冊主義」です。ノート一冊主義の良いところは、書き留めたものはすべてこのノートにあるはずなので、探せば見つかるという確信があることです。

本を読むのに疲れたときは、このノートをパラパラとめくって読んでいます。そうするとやるべきことを思い出したり、昔のアイデアに新たな展開を付け加えることができたりします。私のノートの使い方はこんな感じです。

毎日をきちんと生きていくためのジャーナリング

Marie『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』(ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2017)という本を紹介します。

この本は、箇条書き手帳(バレットジャーナル)の作り方と使い方を実際の紙面画像を見せながら教えてくれます。バレット(Bullet, ビュレット)とは行頭記号のこと。これを使って箇条書きですばやく書いて(ラピッドロギング)いくことで、日々の仕事をこなし、また、記録を読み返すことで計画を立てていきます。

市販のスケジュール帳に飽き足らない人、またいろいろなスケジュール帳を試しては変えたりしている人には、自分だけのバレットジャーナルを手作りしてみるのがいいでしょう。

自分が気に入ったノートを決めたら、その一冊に全てを書いていくことでバレットジャーナルができあがります。ちなみに、私が使っているノートは「ミドリMDノート A5 方眼罫」です。

この本を買わなくても、バレットジャーナルのやり方は次のサイトに詳しく書いてあります。


システムとしてのバレットジャーナルの特徴は次の点です。

・自分で日付を書いていくので、たくさん書く日も少なく書く日も無理なく続けられる。初めから日付が打ってあるノートは自由度が小さい。

・とりあえずやるべきことを書き出して、できなければ先延ばしして書き写す。書き写すときに、本当にやるべきことなのかということを考えるので、やらなくていいものであれば、そこで消える。

・何かを続けたり、プロジェクトを進めたいときも、ジャーナルの途中のページに書いて良い。それはインデックスで検索できるようにしている。

・とにかく一冊に全ての情報を書くので、探せばそのどこかに書いてあるという安心感がある。

ちなみに私の場合は、マンスリータイプの薄いスケジュール帳と、このバレットジャーナルの2冊づかいです。スケジュール帳を市販のものにしているのは、これがスケジュールのマスターとなっているからです。

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向後千春が毎日読んだり、書いたり、考えたりしていることを共有しています。特に、教える技術、研究するこ…

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