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【おとなの学び方】(6) 生産するためのノート
2023年10月14日(土)
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スケジュール帳、ジャーナル、プロジェクトノート
皆さんは、何種類のノートを使っていますか。私の場合は、次の3種類のノートです。
(1) 見開き1ヶ月スケジュール帳
(2) 見開き1日の厚手のノート
(3) プロジェクト用のノート
3冊まとめて写真に撮ってみると、こんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1696135381231-cfR1wxl7jh.jpg?width=1200)
(1) スケジュール帳は、コクヨのスリムB5サイズ「見開き1ヶ月」タイプのもの。使い続けて8年目になります。できるだけ先の予定まで見通したいので、見開き1ヶ月タイプにしています。
スケジュール帳については、内容別にマーカーの色を変えているのが私流です。たとえば、授業は緑、会議は橙、出張は青、締切はピンク、テニスは水色……という具合です。こうしておくと、一目で見て仕事の種類がわかります。
(2) 見開き1日の厚手のノートは、無印の「開きやすいノート」A5・ドット方眼・96枚というのを使っています。1日1枚使いますので1冊で3ヶ月分です。
このノートには、その日にやることの下書きメモと、その日にやったことの振り返りをメモしてあります。下書きを書くことで、仕事を起動します。終わったら振り返りを書きます。そして安心して忘れることができます。
(3) プロジェクト用のノートは、無印のA5サイズの「5ミリ方眼ノート」30枚です。特定の日付のないプロジェクトの準備段階は、このノートにメモしていきます。これは件数がそれほど多くないので、薄手のノートでOKです。
ノートはこれだけです。このノートに書く前のメモは、メモ用紙に書いたり、ポストイットに書いたり、紙ナプキンに書いたりします。最近の気に入りは、Amazon BasicsのA5サイズメモパッドです。ミシン目が入った黄色の薄いメモ用紙で気軽に使うことができます。お客さんの前で使っても見栄えが良いです。
人生のペースメーカーとしての生産ノート
皆さんも、いろいろなノートを使っていると思います。スケジュール帳や日記帳(ジャーナル)はたいていの人が使っていますよね。
スケジュール帳は、未来のスケジュールを記録するためのノート。日記帳は、すでに起こった出来事を記録するためのノート(ジャーナル)です。スケジュール帳とジャーナルを1つのノートにまとめる人も多いでしょう。
本題は、スケジュール帳とジャーナル以外にもう一冊「生産のためのノート」を持とうという提案です。これを「生産ノート」と呼んでおきます。
スケジュール帳とジャーナルは時系列に支配されたノートです。必ず日時の情報が入ります。一方、生産ノートでは日時の情報が入りません。書いた日付を入れても問題ありませんが、入れなくてもその情報の意味が損なわれることはありません。これは、ジャーナルでは日付情報が必須であることと対照的です。
さて、この生産ノートに何を書くかということです。何でも書くことができます。日頃、読んだり、聴いたりしたことで、少しでも気になったら書き留めておきます。日付は不要です。月が変わったら「ここから◯◯月」というインデックスを貼っておいてもいいでしょう。だいたいいつぐらいかはそれでわかります。
項目は詰め込まないほうがいいです。MDノート横罫では、ページの真ん中の罫線が少し太くなっていて、ページを2分割できます。ですので、1ページに2項目の割合で書いています。メモが一行で終わってしまっても、残りは余白にしておきます。
というのは、あとで見直したときに、何か書き加えることが出てくるからです。次の項目を詰めて書いてしまうと、追記のための余白が取れません。
追記するときはペンの色を変えるといいかもしれません。最初のメモはブルーブラックで書き込み、1回目の追記は緑色のペンを使い、2回目の追記は赤で書くというように、自分でルールを決めておくといいです。赤のペンまで行ったアイデアは深いアイデアだということが一目でわかります。
外山滋比古先生の『思考の整理学』で紹介されているように、最初のメモのほとんどは使われることないけれども、数パーセントの確率で良いアイデアがあるので、それを別のノートに書き写しておくという方法もあります。
では、生産ノートにたまったアイデアはどうするのでしょうか。最終的にはアウトプットします。そうすることで、安心して忘れることができます。アウトプットはデジタルの形でします。ブログやnoteに他人が読める形で書いて、公開します。
ブログやnoteに書くのは一義的には「自分のため」なのです。未来の自分のためのブログであり、note記事なのです。私は長い間ブログを書いていますが、そのブログを一番活用しているのは自分自身であると思っています。何度も自分のブログを検索して、「ああ、こんなことを書いていたんだ」と感心しています。
それでずいぶん助けられています。それは昔の自分が今の自分を助けているという構図なのです。ブログで最も重要な意味はそういうことだと思っています。
生産ノートを持つとどういうことが起こるでしょうか。時間から自由になることです。スケジュール帳やダイアリーは時間に支配されたノートです。私も、起こった出来事をメモしておきますが、まあ、ほとんど読み返しませんね。読み返してもあまり得ることがないのです。
一方、生産ノートは未来のためのノートです。こんなことやろう、あんなことしたい、という行動のスタート地点を示してくれるものです。それはある意味、自分の人生のペースメーカーのようなものかもしれません。
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